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中国で推計1960万人がヒ素汚染の可能性

 1980年代以降、アジア各国の地下水でヒ素汚染が発見されているが、23日、英科学誌サイエンスに、地下水によるヒ素汚染の危険性がある人は、中国全土で推計約1960万人にのぼるとの論文が掲載された。

 

 これはスイス国立水生科学技術研究所と中国医科大学の研究チームが発表したもの。

 

 アジア各地では、1980年代以降から井戸水のヒ素汚染の問題が確認されているが、このヒ素は人工的なものではなく、中生代後期以降の造山活動で噴出したマグマ中のヒ素が、さまざまな経路で地下水に溶け込んだものと考えられている。

 

 中国でも2001年と2005年に44万5000ヶ所の井戸水を調査し、その約5%から国際基準以上のヒ素が検出され、約1万人がヒ素中毒の影響を受けていることが確認されたが、中国全土の井戸水を検査するには数10年の歳月が必要となる。

 

 このため同論文では、これまでの調査データと、地質学的・水生学的なパラメータを組合わせた「推計モデル」を作成し、中国全土でのヒ素汚染地域と人口を推計している。

 

 その結果、中国全土で地下水によるヒ素汚染(国際基準の1リットルあたり10マイクログラム以上のヒ素濃度の井戸水を飲用している)の可能性がある人は約1960万人にのぼり、その分布の大部分は、新疆ウイグル自治区、内モンゴル自治区、河南省、山東省、江蘇省。

 

 アジアでは、インド、バングラデシュ、タイなどでも地下水のヒ素汚染が見つかっている。

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