防災と災害情報のニュースメディア
  • 歴史

防災歳時記9月4日シュバイツァー博士と風月堂のゴーフル

80歳のシュバイツァー博士(出典: ドイツ連邦公文書館)

 今から48年前、1965年の今日9月4日、その生涯を世界平和と医療に捧げたシュバイツァー博士が赤道直下ガボン共和国ランバレネの診療所で息を引き取った。享年90歳。

 

 シュバイツァー博士と言えば、子ども向け偉人伝では、エジソンと並ぶ常連。

 

 裕福な牧師の家に生まれたシュバイツァー博士は少年時代に同級生とけんかになる。

 

 博士に組み伏せられた同級生から、「おれだって、お前みたいに『肉入りスープ』を飲ませてもらえれば負けやしないさ!」と言われて、はたと「世界の貧困と不平等の問題」に気づくくだりは、子ども心にも『畏敬の念』を通り越して、思わず吹き出してしまったが…。

 

 子どもの頃の『肉入りスープ』のおかげかどうかは分からないが、シュバイツァー博士は、実際に体格が大きく、極めて頑健だったそうで、90歳まで赤道直下の過酷な環境のもと、粗末な診療所で元気に医療活動を行えるというのは、やはり『ただ者』ではない。

 

 「生命への敬意に基づかない宗教や哲学は、真の宗教や哲学ではない

 

  彼が唱えた「生命への畏敬」の哲学は、その後現在に至るまでの、平和運動や各種NGO活動に大きな影響を与えたことは間違いない。

 

 ちなみに、彼はフランスの有名な哲学者「サルトル」の親戚でもあった。

 

 さらに彼はオルガニストでもあり、J.S.バッハに関する著作も残している。

 

 

 そして日本ともゆかりがある。

 

  シュバイツァー博士のもとで働いている日本人医師が、神戸で講演をした時にもらった神戸風月堂のゴーフルを、はるばるアフリカまで持ち帰ったら、シュバイツァー博士は、「今出来上がったように新鮮でおいしい」と喜んだとか。

 

 それを聞きつけて、風月堂の店主も何回かゴーフルをシュバイツァー博士に送ったものだから、アフリカにシュバイツァー博士を訪ねる日本人は必ずゴーフルを持参するようになったらしい。

 

 生命への畏敬を持ち続け、90歳までアフリカの僻地で医療を行ない、ゴーフルが大好きで、子どもの頃はけんかも強かった。

 

 シュバイツァー博士の人生を思うとき、そこに感じるのは、類いまれなほどの「心身の健全さ」。

 

 もし本当にすべてが「健康な人間」という存在があるのだとすれば、こういう人を指すのだろうとすら思える。

 

1952年、ノーベル平和賞を受賞した「密林の聖者」は、80歳にして、写真の通り「元気そのもの」だ。

神戸風月堂ゴーフルセット(神戸風月堂HPより引用)

 あなたにオススメの記事

メニュー