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安倍首相 日本初の「国家安全保障戦略」策定を指示

 安倍晋三首相は10日午後の閣僚懇談会で、日本を取り巻く安全保障環境が一層厳しさを増しているとして、外交・防衛政策を中心とした安全保障政策を一層戦略的かつ体系的なものにするための「国家安全保障戦略」を策定するよう関係閣僚に指示した。

 

 日本政府で初めてとなる「国家安全保障戦略」の策定作業は、菅義偉官房長官(国家安全保障担当相兼務)を中心に岸田文雄外相と小野寺五典防衛相による関係閣僚会議で進められるが、それに先だって安倍首相のもとに有識者による「安全保障と防衛力に関する懇談会」を設置する。

 

 安全保障政策に関しては、現在、中期的な防衛力整備の基本方針となる「防衛計画の大綱」の見直し作業を行っているが、10日午後に記者会見した世耕弘成官房副長官は、今回の「国家安全保障戦略」策定について、「防衛大綱はあくまでも、防衛力に関する中味が入っているが、こちらは外交とか、もう少し幅広く考えを述べる形になる」との見方を示し、「国家安全保障戦略」に基づいて「防衛大綱」が定められるとの認識を示した。

 

 また臨時国会に関連法案を提出する予定の「日本版NSC(国家安全保障会議)」における4閣僚会合と今回の関係閣僚会議のメンバーが重複していることについて、「NSCはこれから法律が国会で審議されていく過程。それを待ってから国家安全保障戦略を定めたのでは、わが国を取り巻く環境が厳しくなっている中で、対応が遅れる場合がある」との認識を述べ、日本版NSCに先行して、今回の関係閣僚会議をスタートさせ、関連法案が成立した後に、NSCの4閣僚会合に吸収されていくとしている。

 

 さらに世耕官房副長官は、今回の「国家安全保障戦略」策定の意義について、「国家安全保障に関するビジョンについて、国民はもとより、近隣諸国を含む各国の理解をより深めていただく意味でも有意義と考えている」と述べ、今回の戦略が中国や韓国などに対して日本の安全保障に関する姿勢を明示するとの狙いもあることを明らかにしている。

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