防災と災害情報のニュースメディア
  • 宇宙

火星の生物 可能性薄に メタン発見されず NASA

火星探査機「キュリオシティ」に搭載されている波長可変レーザー式ガス分析器(出典: NASA/JPL-Caltech)

 米航空宇宙局(NASA)は19日、火星探査機「キュリオシティ」による採取・分析の結果、生物が存在する(存在した)痕跡として期待されていたメタンガスが発見できなかったと発表した。

 

 メタンガスは細菌などの微生物の代謝活動により生成されることから、「生物の痕跡」として、これまで火星には、ある程度のメタンガスが存在するものと見られてきた。

 

 このためNASAの無人火星探査機「キュリオシティ」は、高精度の波長可変レーザー式ガス分析器を使って、昨年10月から今年6月にかけて6回のサンプル収集と分析を行なったが、残念ながら火星の大気中にメタンガスは発見できなかった。

 

 このことから火星の大気中のメタンガス濃度は、当初想定の約6分の1以下と予想され、「生物の痕跡」の可能性は大きく後退した。

 

 NASAのミッチェル・メイヤー火星探査担当主任サイエンティストは、「メタンを生産する微生物が存在する(存在した)可能性は後退したが、それは一つのタイプの微生物代謝に過ぎない」と述べ、すべての微生物について存在を否定することにはならないとしているが、「生物の痕跡を見つけること」を目標に掲げたNASAの火星探査計画にとって、今回の結果は「手痛い現実」を突きつけられたことになる。

 あなたにオススメの記事

メニュー