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騒音レベル?10分の1 イプシロンは「世界一静かなロケット」

イプシロンロケットの打ち上げ(9月18日 出典: JAXA)

 内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県肝付町)や種子島宇宙センター(鹿児島県南種子町)でロケット打ち上げを見物した経験がある方ならお分かりと思うが、腹の底から響くようなごう音とともに打ち上げられるロケットの迫力は、まさに「ロケット見物」の醍醐味。

 

 しかし宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、先月18日に打ち上げに成功した新型国産ロケット「イプシロン」の発射時の音響レベルは、以前の「M-V(ミューファイブ)ロケット」の10分の1に抑えられているとしている。

 

 「昨今はロケットも自動車のように『静粛性』が求められる時代」と言っても、その理由は近隣の騒音問題ではなく、ロケット発射時のケタはずれの音響振動が人工衛星などの搭載物に与える影響を最小限に抑えるため。

 

 このためイプシロン打ち上げでは、JAXAスーパーコンピュータシステム(JSS)を利用した「音響シミュレーション技術」を世界で初めて適用し、「世界で最も静かなロケット」を実現した。

 

 通常ロケット発射時の「静粛化」のためには、煙道(ロケットエンジンの排気ジェットを離れた場所に排出する)や散水(煙道や射座=発射台に散水し、音響振動エネルギーを吸収する)などの対策が取られるが、イプシロンロケットでは「音響シミュレーション技術」により、大規模な地下煙道や散水設備を用いることなく音響レベルの低減化を実現することができたとしている。

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