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防災歳時記10月20日 蹴球の熱狂 ソ連ルジニキの惨事

ロシア最大のルジニキ・スタジアム/wikipediaより

 10万人からの熱狂的ファンが押し寄せ、大地を震わせんばかりの声援がスタジアム内に響き渡る――。

 

 欧州や南米のサッカーは日本人には理解し難いほどの盛り上がりで知られるが、今から31年前の今日10月20日、UEFAカップの試合で起きた「ルジニキの惨事」(当時、ソ連)は我々の想像をはるかに超える悲劇となった。

 

 モスクワの地元チーム・スパルタクとオランダのHFCハーレムとのゲーム中に、会場のルジニキ・スタジアム観客席で将棋倒しが発生し、死者340人を超える大事故が起きたのだ。

 

 事故の原因は、熱狂的なサッカーファンから連想される「フーリガンの暴動」ではなく、その日ロシアを襲った寒波で凍り、滑りやすくなっていた階段だった。

 

 観客が帰り始めたタイミングで、スパルタクのFWセルゲイ・シュベツォフが点を取り、盛り上がったファンたちがスタジアムに戻る階段で足を滑らせ、大規模な将棋倒しが発生したのだ。

 

 当時の観客総数は定かではないが、ルジニキ・スタジアムはロシア最大の多目的競技場で、現在の公式収容人数は78,360人(最大約10万人)とあるから、それに匹敵するファンで埋め尽くされていたであろう。

 

 いずれにしても日本では考えられないサッカー熱であり、大惨事であった。

 

 この試合で多くのファンを失ったスパルタクは、CSKAモスクワ、つまり日本代表・本田圭佑が所属するチームと人気を分かち合っている。

 

 今、日本のサッカー界では、本田圭佑率いる代表チームが2014年ブラジルW杯でどこまで進出できるかに注目が集まっているが、5年後はロシアに熱い視線が注がれているだろう。

 

 そう、2018年のW杯はロシアに決定している。

 

 そのとき日本代表は、本田が日頃から口にしている「頂点を狙える」チームに成長しているだろうか。

 

 万が一、彼の信念が願い叶って、夢の舞台へ進出!なんて事態になれば、日本人も欧州や南米の熱狂的ファンにも負けない声援を送りたいところである。そして、そのときは「ルジニキの惨事」で亡くなられた方たちへの黙祷も忘れないでおきたい。

 

 ロシアW杯の決勝戦は、事故のあったルジニキ・スタジアムで開催される予定だ。

 

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