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月・地球間622Mbpsの高容量レーザー通信に成功 NASA

下り622Mbpsで地球とのレーザー通信に成功した月軌道レーザー通信検証機「LLCD」(出典: NASA Goddard)

 米航空宇宙局(NASA)は28日、NASAが月の周回軌道に打ち上げたレーザー通信検証機(LLCD)と地球の地上基地との間で、622Mbpsの大容量通信に成功したと発表した。

 

 地球から遠く離れた惑星への探査機に搭載される機器は次第に性能が高まり、送られてくる画像などもかつてとは比較にならないほど、高精細でデータ容量の大きいものになっている。

 

 このため、これまでの「電波」による宇宙間の通信方式から、次世代の「レーザー通信」に進化するための第一歩が、今回の月軌道でのレーザー通信検証の目的。

 

 電波に比べ多くのデータを搬送でき、減衰の少ないレーザーだが、月軌道と地球の間の距離は38万キロ以上。

 

 レーザービームを、遥か彼方にある地球上の基地局のアンテナに、まさに「ピンポイント」で当てる技術がカギだった。

 

 今回の検証で、LLCDはパルスレーザーを照射すると同時に標的を正確に捉えることができ、携帯電話風に言えば、下り622Mbps、上り20Mbpsでの双方向通信に成功した。

 

 これにより、これまで数日間かかっていた惑星探査機とのデータのやり取りが、数分で終わることになる。

 

 また今回の実験ではLLCDと地上局を継続的にレーザーでつなぎ、地球と月の距離をわずか1センチあまりの誤差精度で計測することにも成功している。

 

 NASAでは4年後の2017年には、地球周回軌道上の衛星を介しての「リレー通信」にチャレンジする予定。

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