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震災遺構保存に初の国費 「たろう観光ホテル」に2億円

復興交付金で保存が支援される「たろう観光ホテル」

   東日本大震災で被災したままの姿で残る「震災遺構」について、復興庁は保存のために国費を投入する方針を明らかにし、第一弾として岩手県宮古市の「たろう観光ホテル」へ2億1000万円を交付すると発表した。


   建造物などの震災遺構を巡っては、災害の惨禍を後世に伝えることができる一方、被災したつらい記憶を呼び覚ましてしまうとして、保存か解体か、各地の被災自治体で議論が続いている。


   これに対し、復興庁は今月に入り、これまで住宅再建などに優先配分してきた復興交付金を、復興に役立つ他の事業にも交付する方針を示し、被災自治体ごとに1ヶ所の震災遺構保存に必要な費用を投入すると発表した。


   第一弾の「たろう観光ホテル」は29日、被災自治体に配分する7回目の復興交付金の一環として選定。6階建ての同ホテルは4階まで津波が押し寄せ、1〜2階の骨組みがむき出しになっており、交付金はさび止めや補強工事など保存の初期費用に使われるという。


   また、今回の復興交付金では、避難した全員が助かった中浜小学校(宮城県山元町)の校舎保存に向けた調査費1100万円も盛り込まれた。

 

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