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防災歳時記12月13日「双子の日」なんてあったんだ…

江戸時代まで双子は後から生まれてくる方が兄姉だった(撮影: EraPhernalia Vintage )

 今から139年前、1874年(明治7年)の今日12月13日、「双生児、三つ子の出産の場合は、前産を兄姉と定む」とした太政官布告が発布された。

 

 つまり双子が生まれた場合には、「先に生まれた方が兄もしくは姉」ということ。

 

 それじゃ、それまではどうだったのか?というと、多くの地方で、「後から生まれた方が兄・姉」と思われていた。

 

 江戸時代までは、「後から生まれる方が、先に着床した」という、一見科学的で、実はまったく非合理的な見解がまかり通っていた。

 

 ということで、明治時代に太政官布告が出された今日12月13日が「双子の日」ということになったらしい。ついぞ知らなかったが……。

 

 ところで、社会的な成功や、裕福な生活といったものを決める要因は、「素質や才能」なのか?それとも「本人の努力」のなせる業なのか?という、真実を知りたいような知りたくないような疑問が昔からある。

 

 この疑問を解明する上で、双子はとても好都合なサンプルだ。

 

 一卵性双生児で家庭環境も同じ2人の人生を比較すれば、遺伝的な形質(つまりは素質や才能)も成長する環境もまったく同じだから、その2人が別の人生を歩んだとすれば、その大きな要因は「本人の努力」ということになる。

 そんな観点から、10月に内閣府の経済社会総合研究所が面白い研究成果を発表した。

 

 「高校の質」が、その人の将来にどのような影響を与えるかを調べるために、20歳から60歳の4700人の双子をリサーチ。

 

 もちろん「高校の質」というのは、いわゆる偏差値や一流高校?といったことではなく、「生徒数」、「生徒に対する教師数の割合」、「就職率(進学しなかった生徒の割合)」など計数化できる教育面でのクオリティのことだ。

 

 その結果、同じ家庭で別の高校に進学した一卵性双生児の「その後の人生」を調べると、特に「生徒一人当たりの教師数」が多い高校に進学するほど社会に出てからの年収が高いとの相関関係が明らかになった。(ただし進学した大学の偏差値と「高校の質」の間には相関関係が認められなかったので、質の良い高校に行けば良い大学に行けるから、良い企業に入れるといった単純なものではないらしい)

 

 この結果が示すことは、特に思春期以降の人間の成長を考えると、「遺伝的な要素」や「家庭環境」などよりも、学校での環境などの「外的な要因」が大きいということ。

 

 とここまで書いていて思った。

 

 今まで双子は、「考えることも同じで、何でも分かりあえる仲良しな関係」なんて、よく聞くセリフを鵜呑みにしていたが、実は双子には双子なりの悩みがあるんじゃないか?

 

 人はよく成功した兄弟や友だちを、「あいつは小さい頃から賢かったから」とか「才能があったから」と評するが、「自分と同じ能力だったがオレより努力したから」とかいう自虐的なセリフはついぞ聞いたことがない。

 

 しかし一卵性双生児で家庭環境も同じ2人の人生に「差」が生まれてしまったとしたら、素質・才能や家庭環境のせいにはできない。

 

 個々人の「努力の差」だけが歴然としてしまうのだとしたら、相当に「痛い状況」だ。

 

 一卵性双生児とは、思いの外に「一番過酷な人間関係」と心配してしまうのは、自分が双子でないから分からないだけの「杞憂」に過ぎないのか…。

一卵性双生児は「一番過酷な人間関係」と心配してしまうのは杞憂に過ぎないのか(撮影: Venex_jpb)

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