防災と災害情報のニュースメディア
  • 歴史

防災歳時記12月24日 宇宙からのクリスマスプレゼント

アポロ8号のアンダース飛行士が撮影した「地球の出(アース・ライズ)」(出典: NASA/ JPL)

 今から45年前、1968年の今日12月24日、クリスマスイブに、その後「人類の意識」を大きく変えるきっかけになった1枚の写真が撮影された。

 

 その写真は、人類が初めて月の周回軌道を回ったアポロ8号のウィリアム・アンダース宇宙飛行士がハッセルブラッドで撮影した。

 

地球の出(アース・ライズ)

 

 

 ボーマン船長「オー・マイ・ゴッド!この景色を見てくれよ。地球がのぼってきている。なんて美しいんだ

 

アンダース飛行士「撮るんですか?予定にはありませんが…

 

 

 月の地平線の彼方に青く輝く地球は、暗黒の宇宙にあってとても傷つきやすい、たおやかな宝石のようにも見えた。

 

 この写真は、米国の雑誌「ライフ」の「世界を変えた100枚の写真」に選ばれ、「市場最も影響力を持った写真」と評された。

 

 人類はこの時、初めて実感したのだ。

 

 この大地は盤石で、いかなるものからも我々を守ってくれるとばかり思っていたのに、本当の地球は壊れやすい、はかない存在で、「人類が守るべき対象」だったのだと。

 

 「アース・ライズ」は、この4年後、1972年にアポロ17号によって撮影された「ザ・ブルー・マーブル」とともに、環境運動(エコロジー)のアイコンとなり、世界に最も広まった写真の一つとなった。

 

 もともとは、冷戦下におけるソ連と米国の「軍拡」の一部だった「宇宙開発」。

 

 巨額の費用をかけたアポロ計画は、軍事技術だけでなく多くの民生転用技術を生み出し、世界の国々がその恩恵に浴した。

 

 しかし「宇宙がくれた最大の贈り物」は革新的な技術でも新たな知識でもなく、この広大な宇宙にあって、地球上の生きとし生けるものはすべからく、地球という壊れやすい船に偶然にも乗り合わせた共同体だったという意識。

 

 それが45年前のクリスマスイブに宇宙が全人類にくれたプレゼント。

アポロ17号によって撮影された「ザ・ブルー・マーブル」(出典: NASA/JPL)

 あなたにオススメの記事

メニュー