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防災歳時記1月1日 甲午(きのえうま)は革新の始まり

日本に帰還する北朝鮮拉致被害者(安倍晋三facebookページより引用)

 2014年(平成26年)、今年は甲午(きのえうま)の年。

 

 五行で午は火。陽の極致にして、時刻で言えば太陽が最も高くのぼる正午。

 

 「昭和最大の黒幕」とも言われた陽明学者「安岡正篤(まさひろ)」によれば、甲は「草木の芽が殻を破って頭を出す」という象形文字で、「旧体制が破れ革新が始まる」という意味らしい。

 

 そちらの方面にはとんと疎いが、十干十二支で言えば、2014年はどうも「躍動の年」のようだ。

 

 ちなみに12年前の午年、2002年を振り返ってみよう。

 

 この年の最大の出来事は、何と言っても小泉純一郎首相(当時)と金正日総書記(当時)との日朝首脳会談が開催されたこと。

 

 安倍晋三首相は、この時、官房副長官。

 

 日朝首脳会談をめぐる交渉については、今もさまざまな意見があるが、この年の10月15日に、北朝鮮による拉致被害者5人が帰国したことは、「歴史的」であることは間違いない。

 そしてこの年の5月13日、安倍官房副長官は、早稲田大学での講演で、日本の核武装について、このような意見を述べている。

 

 

「自衛のための必要最小限度を超えない限り、核兵器であると、通常兵器であるとを問わず、これを保有することは、憲法の禁ずるところではない」

 

 

 そして福田康夫官房長官(当時)も、「(核兵器は)法理論的には持てる。持っていけないとの理屈にはならない」と記者団に発言した。

 

 2人が言いたかったのは、「憲法が核武装を禁じているとは読み取れず、『核武装をするかしないかの論議』と『憲法解釈の議論』は別物」ということか。

 

 さらにこの年は、雪印食品や日本ハムで、輸入牛肉を国産牛肉と偽った「食の偽装」が発覚している。

 

 また、中国・瀋陽の日本領事館に逃げ込んだ北朝鮮の男女を中国の武装警官が拘束・連行したという事件もあった。

 

 領事館内は、日本の主権下。中国による「主権侵害」を見過ごした外務省に批判が集まった。

 

 北朝鮮・中国・憲法解釈・食の偽装…、まるで現在の主要な政治課題が、すでに12年前に出揃っているかのようだ。

 

 

 はたして今年はどんな年になるのか?

 

 さらに振り返れば、60年前の甲午の年、1954年(昭和29年)は、高度経済成長が始まった年だった。

 

 アベノミクスは、新たな高度経済成長時代を招来するのか?

 

 だが、陽の極み「午」は「一陰が陽を冒して上昇する象」でもある。

 

 正午は、太陽が昇りきった「絶頂」の時刻だから、後は少しずつ日没に向かって「陽」はかげっていくしかない。

 

 「昭和の黒幕」安岡正篤師は、「反対勢力の高まりを示す」とも。

 

 4月の消費税率引き上げ、日中韓の不協和音、北朝鮮の不透明な先行き…。

 

 この国の舵取りは今年、正念場を迎えようとしている。

官房副長官当時の安倍晋三首相(出典: 首相官邸HP)

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