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防災歳時記1月28日 チャレンジャー号爆発事故

スペースシャトル チャレンジャー号爆発事故(出典: NASA)

 今から28年前、1986年の今日1月28日、世界中で多くの人がテレビに映る光景に息をのんだ。

 

 スペースシャトル チャレンジャー号爆発事故。

 

 チャレンジャー号は、ケネディ宇宙センターからの打ち上げから73秒後、高度1万4000メートルで空中分解した。

 

 スペースシャトルに緊急脱出装置はない。

 

 そのまま墜落して海面に激突、その衝撃は200G以上、7人のクルーが犠牲になった。

 

 事故原因は、固体燃料ロケットの密閉用Oリングの破損。

 

 技術者の中にはOリングの問題を認識していた者もあった。

 

 さらに打ち上げ当日は、実施下限を下回る異常寒波。しかし一度打ち上げが延期されていることもあり、NASAは打ち上げを強行した。

 レーガン大統領は、3日後の追悼式でこう言った。

 

 

「我々は星へと向かうにあたり、時として力及ばず、道半ばで果てることがある。しかし我々はその痛みを乗り越え、さらに先へと進まなければならない」

 

 

 しかし、大江健三郎は小説「治療塔」の中で、この事故を「宇宙意思からの警告」と指摘した。

 

 16世紀の哲学者フランシス・ベーコンは、「知は力なり」と言った。

 

 科学的知識は、人類に途方もない力を与えた。

 

 しかし、チャレンジャー号事故にしても、福島第一原発事故にしても、与えられた途方もないパワーは、時として、人類自らにその刃を向けることもある。

 

 「あくなき挑戦」と「人類の傲慢」は常に表裏の関係。

 

 人類の進歩の歴史は、「自然に対する傲慢」と「自然に対する畏怖」のあざなえる縄の如く、これからも続いていくのだろう。

チャレンジャー号爆発事故の犠牲となった7人のクルー(出典: NASA)

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