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超新星爆発で大量のちり発生 アルマ望遠鏡が初めて観測

超新星の想像図。中央の赤い部分が固体微粒子の集まり。その周囲には衝撃波と衝突してリング状に輝く星間物質が描かれている。Credit: ALMA (ESO/NAOJ/NRAO)/Alexandra Angelich (NRAO/AUI/NSF)

   国立天文台は、大きな恒星が寿命を迎えて爆発する「超新星爆発」を起こした後に大量のちり(固体微粒子)が形成される様子を、南米チリのアルマ望遠鏡が初めて捉えたと発表した。


   この超新星爆発は地球から16万光年離れた銀河「大マゼラン雲」で起き、1987年に発見された。理論上、爆発の後にガスが冷え込んでいくと、残骸の中心部で酸素や炭素、窒素の原子が結合し、固体微粒子が作られると考えられる。


   爆発から500日後の赤外線観測ではごく微量しか見つからなかったが、高感度のアルマ望遠鏡による今回の観測では、電波の一種であるミリ波・サブミリ波を強く発する大量の冷たい固体微粒子が爆発の中心部に密集していることがわかった。


   銀河には大量の固体微粒子が存在し、超新星爆発が原因と考えられてきたが、これまで観測された例はなかった。今回の観測で発見した固体微粒子が今後、破壊されることなく宇宙空間に広がっていけば、固体微粒子の謎を解く鍵となりそうだ。


   米国立電波天文台の天文学者レミー・インデベトー氏は「アルマ望遠鏡の観測により、作られて20年ほどしか経っていない『できたて』の大量の微粒子を初めて検出することができた。これは銀河の進化を考えるうえでも重要な発見」と話している。

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