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防災歳時記2月5日 「アルマゲドンの日」のはずだった

1927年クーリック探検隊が撮影したツングースカ大爆発の現場

 この「防災歳時記」は、たいてい「◯◯年前の今日…」で始まるが、今回は「◯◯年後の今日…」、つまり『未来』の話だ。

 

 今から26年後、2040年の今日2月5日(日本時間)は、かつて「アルマゲドンの日」と一部の人々から思われていた。

 

 小惑星「2011 AG5」。

 

 この直径140メートル、質量410万トンと推定される小惑星は、軌道半径が2億1400万キロ、約1.7年かけて公転しているが、2040年の今日、地球に衝突する可能性があると考えられていた。

 

 衝突した場合のエネルギーは、広島型原爆の7300倍。

 

 1908年にシベリアのツングースカ上空で爆発した隕石が、直径60〜100メートルで質量約10万トンと言われているから、質量で見るとその何と41倍。

 

 ツングースカですら、半径50キロの森林が炎上し、そのキノコ雲は数100キロ先からも目撃されたというから、「2011 AG5」が地球に衝突した時の衝撃は計り知れない。

 トリノスケールというものがある。

 

 地球近傍天体が地球に衝突する確率と予測被害を色と数値で表したもので、「危険性なし」のゼロから、「衝突は確実。文明の存続が危ぶまれる」の10まで11段階。

 

 「2011 AG5」が2040年に衝突する確率は500分の1、トリノスケールは「1(衝突の危険性は極めて低い)」となっていた。

 

 しかし2012年の再計算で、地球から約89万キロ以内には接近しないことが分かった。

 

 なので、現在トリノスケールの「1」に該当する小惑星は、「2007 VK184」の一つのみ。

 

 「2007 VK184」は直径約130メートル、質量330万トン。

 

 「2011 AG5」と同様の大きさで、2048年6月3日の接近で地球に衝突する可能性は「1820分の1」と計算されている。

 

 そしてこの「2007 VK184」が本当に「危険な小惑星」なのかどうかは、今年5月23日に地球から2640万キロに接近するので、その時の観測で結論が得られるだろう。

 

 しかし、もしトリノスケールで「10」の小惑星が見つかったとしたら、その時、人々は、そしてこの世界は、何を思い、どんな行動にでるのだろうか。

 

 「終わりの決まった世界」、それは小惑星以上の破壊力があるのではないかと不安になる。

2012年に接近した小惑星エロス(出典: NASA/JPL/JHUAPL)

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