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今年流行のインフル 発症わずか2日 9歳児が急性脳症で死亡

2009年に世界的大流行(パンデミック)を引き起こした新型インフルエンザA(H1N9)pdm09ウイルスの電子顕微鏡写真(出典: CDC 米疾病予防管理センター)

 長野県の病院から国立感染症研究所に報告された症例によると、今シーズン再び流行しているA(H1N1)pdm09インフルエンザウイルス(2009年に世界的大流行=パンデミックを引き起こしたウイルス)により、1月中旬に9歳児が発症から2日で急性脳症で死亡に至ったことが明らかになった。

 

 この報告例の9歳児は、1月10日朝に38.5℃の発熱があり、総合病院の小児科で、咳止めと解熱剤を処方された。(抗インフルエンザ薬は投与されていない)

 

 しかし翌11日午後には、うなり声、尿便失禁などの症状が起きたため、ドクターヘリで救急搬送されたが、痙攣やショック状態が続き、集中治療室で人工心肺が装着された。

 

 搬送先では、抗インフルエンザ薬の投与と、インフルエンザ脳症に対する治療を行なったが、免疫機能が過剰反応を引き起こし、肺組織などを破壊する「サイトカインの嵐」と専門医から呼ばれる状態に陥り、12日に死亡したとのこと。

 

 この9歳児から検出されたA(H1N1)pdm09ウイルスは、それまでのインフルエンザウイルスよりインフルエンザ脳症を引き起こすケースが多く、2009年のパンデミックの時も、流行初期を中心に331例の急性脳症の発症を引き起こしている。

 

 今シーズンは、全国的にA(H1N1)pdm09ウイルスが多く検出されていることから、予防ワクチンの接種や、発症時に早期の抗インフルエンザ薬の投与が重要。

 

 

■インフルエンザの最新情報は感染症マップでごらんいただけます。

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