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防災歳時記2月23日 荒川静香の金メダルと浅田真央の”無冠”

   今から8年前、2006年の今日2月23日、日本中が一人の女性アスリートに大喝采を送った。


   イタリア・トリノで開かれていた冬季オリンピック。その第14日目、女子フィギュアスケートで荒川静香選手がアジア勢として初めての金メダルを獲得したのである。


   このメダルは日本としてもトリノで初のメダル。そして唯一のメダルとなった。

   2月10日にトリノ大会が開幕して以降、6大会連続でのメダル獲得が期待されていたスピードスケートは男女とも4位が最高。直前のワールドカップの好成績から「メダル独占」とも言われたスノーボードは、ワールドカップより賞金マッチを優先していたトッププロが参戦し、日本勢は予選敗退が続出した。


   このままでは1976年のインスブルック大会(オーストリア)以来の”メダルゼロ”に終わるのでは……と不安な空気が漂っていた。そこにもたらされた金メダル、である。


   荒川選手はショートプログラムで3位につけ、フリーは上位3人が1点差内に並ぶ大接戦に。大きなプレッシャーの中、荒川選手はオペラ「トゥーランドット」のリズムに乗せ、ほぼ完璧な演技を披露。自己ベストを叩き出し、会場からはスタンディングオベーションが贈られた。


   総合得点は191.34点。この演技で見せた、大きく上体を反らせる「イナバウアー」が大流行し、2006年の流行語大賞になったのはご存知の通りである。

荒川静香選手のイナバウアーには多くの人が魅了された(wikipediaより)

   さてトリノからソチに目を移せば、同じように女子フィギュアで大きなドラマが生まれた。


   ショートでまさかの16位となった浅田真央選手。24時間も経たない翌日のフリーで、自己ベストを塗り替える会心の演技を見せ、終了後に思わず見せた涙に”もらい泣き”した人も多いのではないだろうか。


   荒川選手の金メダルはもちろん素晴らしかった。そして、一方では6位だった浅田選手の姿に”オリンピックの面白さ”の真髄を思い起こさせてもらった気がする。


   メダルの色と数だけ気になるなら、競技結果を見るだけで事足りる。だけど、少なくない人が眠気を押しのけ、深夜の競技を固唾を飲んで見守る。それは、ただひたむきに自分のベストを目指し、世界のトップレベルで真剣勝負を挑む選手たちに魅せられるからだろう。


   プレッシャーを背負いながらも闘う選手たちに、改めて敬意を表したい。


   ソチ冬季オリンピックは間もなく、24日未明(日本時間)に閉幕する。

 

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