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火山噴火が地球温暖化を減速させている?

今月13日に大噴火したインドネシア・ジャワ島のケルート火山

 火山の噴火により放出される火山性エアロゾルの冷却効果で、過去10年間、地球温暖化のスピードは予想より「減速」されているなどとした米ローレンス・リバモア研究所の研究チームによる論文が24日、科学誌「ネイチャー・ジオサイエンス電子版」に掲載された。

 

 巨大火山の噴火によるエアロゾルで直射日光がさえぎられ、気候の寒冷化を引き起こす「日傘効果」は、歴史上、1783年にアイスランド ラキ火山噴火が、日本では「天明の大飢饉」を引き起こしたりするなど、「全球的な影響」を与えることが知られている。

 

 今回の論文では、人工衛星データの解析から、2000年以降に発生した大規模噴火により放出された火山性エアロゾルが、対流圏に気温の冷却効果をもたらしたことを示し、1998年以降の気候モデルのシミュレーションは、火山噴火による冷却化の影響を考慮していないため、対流圏の気温上昇、すなわち地球温暖化について「過剰評価」をしていると指摘。

 

 1991年に起きたフィリピン ピナツボ火山の噴火以降の火山噴火の影響を現実的な値で考慮することによって、1998年から2012年までの観測値とシミュレーションの差を最大15%少なくすることができるとしている。

 

 この説が正しいとすれば、われわれが危機感を抱いているほどに地球温暖化のスピードは速くないかもしれない、ということになるが…。

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