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圏外でも携帯でメッセージ可能に 東北大が実験成功

試作機の画面。送信(左)→リレー(中)→受信(右)

 災害時でも通信事業者の回線なしで、スマートフォン同士のWiFiを使ってメッセージ通信が行える技術を東北大学の研究グループが開発し、実証実験に成功した。

 

 同実験は、同大学大学院情報科学研究科の加藤寧教授と西山大樹准教授らの研究グループが今月、仙台市内で行ったもの。8日には27台で800m、18日には30台で2.5キロの距離を、スマートフォンだけでメッセージがリレーできることを確かめられた。

 

 固定の接続先を利用するのとは違い、全てのスマートフォンが電波を中継するアクセスポイントになる。電波同士が干渉しやすい街中でも実験が成功したことを受け、実験を担当した同大学情報科学科研究員の西村貴美さんは、「互いにWiFi電波が届けばいくらでも遠くにメッセージを送れる」という。

 

 東日本大震災で多くの通信事業者の回線が断絶し、長期間通信が行えなくなったことを踏まえ、同グループでは災害時に携帯電話が圏外でもメッセージ送信を実現するための通信技術を研究・開発をしてきた。
 実用化までには、見ず知らずの人のメッセージを自分の端末を経由させることへの意識的なハードルや、端末の設定手続きの難しさをどうクリアさせていくかが、課題となる。

実験風景。

実験風景。

西公園からJR仙台駅までの実験区間。

西公園からJR仙台駅までの実験区間。

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