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猫から人へ結核感染 イギリスで患者2人確認 世界初

結核菌の電子顕微鏡写真(撮影:NIAID_Flickr)

   イギリスで猫から人への結核の感染が世界で初めて確認された。


   公衆衛生の研究執行機関「パブリックヘルス・イングランド(PHE)」によると、猫から感染したとされるのは、イギリス南部のハンプシャー州とバークシャー州に住む患者2人。

 

   両州では9匹の猫に「ウシ型結核菌」の感染が確認されていて、猫と接触した24人を検査したところ、2人の感染が確認された。現在、2人は治療を受けている。


   州内では、家畜牛から9匹の猫と同じ結核菌が見つかっており、PHEは感染経路として、牛と接触した野生動物から猫へ、または猫から猫へなどを想定している。感染した猫のうち、3匹は治療中で、6匹は殺処分されたという。


   動物から人への結核菌感染は、感染した動物と接触し、傷口から細菌が入るなどしてうつる可能性は指摘されていたものの、確率は極めて低く無視できるレベルとされてきた。


   今回のケースも、PHE動物原性感染症科のディリーズ・モーガン所長は「ウシ型結核菌は通常、家畜の間で発症するもので、猫にうつること自体が非常にまれ」と指摘。爆発的に感染が拡大するような危険はなく、依然として人への感染確率は「非常に低い」としている。


   ただ、牛から猫を経て人にまで感染した経路は明らかではなく、今後詳細な調査が待たれる状況だ。


   日本国内では現在、年間2万人ほどが結核を発症している。

 

 

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