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明治の地図を基に「低湿地データ」作成 液状化対策に 国土地理院

 国土地理院は、地震による土地の液状化などの対策に役立てるため、明治時代の地図から水田など地盤のゆるいエリアを抽出して現在の地図上に再現した「明治前期の低湿地データ」を作成し、ネットで公開している。

 

 東日本大震災では、東京湾沿岸部を中心に関東地方の広い範囲で液状化が発生。家屋が傾いたり、地盤が沈下するなど深刻な被害が発生した。

 

 液状化の発生要因は「地下水位が高い」「地盤のしまりがゆるい」といった地盤条件が深く関わっているとされ、低湿地だった土地に埋め立てや盛土が行われると、この条件にあてはまる土地になりやすいという。

 

 このため、国土地理院は、明治13~23年にかけて参謀本部が作成した関東地方の「第一軍管地方二万分一迅速測図原図」と近畿地方の「京阪地方仮製二万分一地形図」を分析。水田や湖沼、ヨシの群生地などの低湿地を現在の地図の上に色分けして重ね、過去の土地利用が一目でわかるようにした。

 

 ただし、場所によっては位置に誤差があり、注意が必要。今後は過去の地形が明らかになっていない土地のデータを反映させていくという。

第一軍管地方二万分一迅速測図(千葉県我孫子市付近)

「第一軍管地方二万分一迅速測図」(千葉県我孫子市付近)

左記の原図からデータを現在の地形図に重ねたもの

左記の原図からデータを現在の地形図に重ねたもの(いずれも国土地理院提供)

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