防災と災害情報のニュースメディア
  • 火山

比ルソン島の活火山が数週間以内に噴火のおそれ

 フィリピン中部のルソン島にあるマヨン火山が数週間以内に噴火する可能性が高まり、地元アルバイ州では、16日、半径6~8キロ圏内に住む1万世帯に対して避難するよう準備を始めた。

 

 フィリピン火山地震研究所(PHIVOLCS)が17日に公表した警戒情報によると、マヨン山では、山頂にある溶岩ドームの火口が成長を続けているほか、この数日間で溶岩ドームが崩れて270回の落石と、50回近くの火山性地震が観測された。PHIVOLCSでは、マグマが火口に迫っていて、数週間以内に噴火する可能性を示す警戒レベル3を発表した。

 

 これを受けて地元アルバイ州政府では、火山から半径6キロ圏内の永久居住禁止地区に住む300世帯に強制避難を命じるとともに、6~8キロ圏内の緩衝地帯に住む1万世帯に対しても避難準備を行うよう、関係自治体に指示している。

 

 マヨン山は、その左右対称の姿から日系移民からは「ルソン富士」と呼ばれていたことで知られ、21世紀初頭までの400年間に、50回の噴火が観測されているフィリピンでも最も活発な火山。

 

 1993年の噴火では、事前に何の予兆もなく火砕流で70人余りが死亡。その後も数回の噴火が観測されていることから、火砕流の危険性がある半径6キロ圏内では、恒久的に土地の利用が規制されている。

 

マヨン火山

9月15日観測のマヨン火山。溶岩ドームのクレーターからマグマが確認できる。(アルバイ州政府災害対策センターの観測写真から転載)

マヨン火山

今年2月にフィリピン火山地震研究所が観測したマヨン火山の様子。噴煙を上げている。(PHIVOLCS公式サイトより転載)

 あなたにオススメの記事

メニュー