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ニホンウナギ養殖制限で日中韓台が合意

 乱獲の影響で絶滅が危惧されるニホンウナギの保護に向けた国際会議で、日本、中国、韓国、台湾は、稚魚の養殖量を、今年11月から2割制限し、それぞれの国と地域で民間の監視団体を設立することで合意したと、水産庁が発表した。ニホンウナギの資源管理についての国際的な枠組みができるのは初めて。

 

 水産庁によると、国際会議は16日から2日間にわたって東京で開催。「シラス」と呼ばれる稚魚を養殖場に入れる「池入れ量」について協議した結果、日中韓台それぞれで今年11月以降の池入れ量を、前年比の2割削減することで合意した。日本は予定していた27トンを22トン近くに減らす。なお、ニホンウナギ以外の東南アジアやアメリカ産の異種ウナギについては、現状維持が決まった。

 

 さらに、今回決定した管理措置について、業界内で相互に監視するなどの実行力がともなった民間の養鰻(ようまん)管理団体を設立して国際的な組織を作る方向でまとまった。

 

 ニホンウナギをめぐっては、今年6月、国際自然保護連合が絶滅危惧種に指定。2016年のワシントン条約の会議で、輸出入の規制対象とされる可能性もあり、国際的な枠組み作りが急がれていた。

ニホンウナギ稚魚の池入れ量の変化と取引価格の推移

ニホンウナギの稚魚は2014年は比較的良好だったものの、ここ数年不漁が続いていることから水産庁では、資源管理や生息環境の改善に取り組むよう各国に呼びかけている(水産庁「うなぎをめぐる状況と対策について」より転載)

シラスウナギ

ウナギの養殖について研究を行っている独立行政法人水産総合研究センターで完全養殖に成功したシラスウナギ(提供:水産総合研究センター)

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