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惑星にエネルギーを吸い取られて恒星が衰弱寸前!?

異常な老化を遂げるWASP-18。「ホット・ジュピター」と呼ばれる惑星「WASP-18b」の存在が磁場をゆがませている可能性があり、X線の放射が見られない。(画像はNASA/CXC/M.Weiss)

 アメリカ航空宇宙局(NASA)は、地球から330光年の距離にある恒星「WASP-18」が、その周りを公転する惑星によって活動レベルが低下し、異常な速度で老化が進んでいることを明らかにした。

 

 NASAのX線観測衛星「チャンドラ」天文台の研究チームによると、「WASP-18」は誕生してから5億年~20億年とみられているが、太陽の年齢が50億年であることと比べて、比較的若い恒星のうちに入るにもかかわらず、実際の年齢よりもはるかに老化が進んでいると言う。

 

 若い星の場合に見られる強いフレアやX線の放射が、「WASP-18」では観測されないことから、実際の年齢よりも100倍余り老化が進んでいる可能性が指摘されている。

 

 原因として考えられるのは、「WASP-18」の周囲を公転する惑星「WASP-18b」の存在。「WASP-18b」は、木星の10倍の質量を持ち、恒星から非常に近い軌道上を公転することから、「ホット・ジュピター」と呼ばれているが、木星の公転周期が約12年であるのに比べて、「ホット・ジュピター」はわずか23時間足らずで周回し終える。

 

 研究チームでは「ホット・ジュピターの軌道が近いことで、その重力がWASP-18の磁場に歪みを与えているのではないか」と報告している。

 

 星の世界でも、子ども(惑星)は親(恒星)のすねかじりだ。

 

 

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