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鶏肉などに含まれる「ヒスチジン」が不安解消に有効?

アミノ酸の一種であるヒスチジンが十分に摂取されないと、不安が増す?(写真はfrickr@o2kより)

 東北大学の研究グループは、マウスが食事の際に必須アミノ酸の一種「ヒスチジン」を十分に摂取できないと、ヒスタミン不足を起こし、人の不安に似た行動が増えることを研究で明らかにした。人が服用する抗不安薬やサプリメントの開発につながるとして期待が寄せられている。

 

 この研究は東北大学の谷内一彦教授らによるもの。ヒスチジンは、カツオや鶏肉などに豊富に含まれている必須アミノ酸の1つで、脳内ではヒスタミンを合成することで知られる。ヒスタミンは、神経伝達物質として、覚醒作用や不安を和らげる作用があるが、これまで食事中のヒスチジンがどれだけ神経ヒスタミンにとって重要かはっきりした指標は無かった。

 

 研究グループは、ヒスチジン含有量を25%に減らした低ヒスチジン食と通常の食事を、それぞれオスのマウスに与えて、50センチ四方の箱に入れて行動を観察したところ、低ヒスチジン食を与えたマウスは、箱の中央部に開けた穴から逃れて、壁際を好む行動が観察された。

 

 また、明るい箱と暗い箱をつなげた装置に入れた実験でも、明るい箱には不安な様子を見せ、暗い箱を好む行動が観察された。このことから、通常の食事に比べて、低ヒスチジン食のマウスは不安な行動が増加することが判明した。

 

 研究グループは「今後、ヒトでもヒスチジン摂取の重要性を調べたい。この研究は、新しい抗不安薬やサプリメントの開発につながるだろう」と期待している。

 

低ヒスチジン食によるマウスの不安様行動の変化

低ヒスチジン食によるマウスの不安様行動の変化(東北大学「不安の改善には食事による十分なヒスチジン摂取が有効」論文より転載)

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