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水質汚染にも有効 水と油を瞬時に分離する新素材を開発

水と油を瞬時に分離できる新素材の開発。原油流出事故や工場廃水の処理など環境分野での応用が期待される。写真は原油流出事故のイメージ画像(frickr@Marine Photobank/撮影:Russian Doors)

 三菱マテリアルは、水と馴染みながらも、油は寄せ付けずに、水と油を瞬時に分離させる機能を持つ世界初の「フッ素系化合物」を開発した。

 

 身近にあるさまざまな製品には「汚れ」対策として2つの素材が用いられている。ひとつ目は、傘などのアウトドア用品をはじめ、携帯電話やタブレットPCの画面のように、水も油も寄せ付けない「撥水撥油剤(はっすいはつゆざい)」。そしてふたつ目が建物の外壁や窓ガラス、自動車のボディなどで知られる、水に馴染むことで汚れが簡単に落とせる「親水剤(しんすいざい)」だ。

 

 この相反するふたつの特性を併せ持つ材料の開発を続けていた三菱マテリアルは8日水と油の両方をはじく「フッ素系素材」を独自の有機合成技術を用いて変質させ、撥水性能のみを除いた「フッ素系化合物」の開発に成功したと発表した。

 

 新素材の成分を塗布したフィルターを使うことで、遠心分離などよりも効果的に水と油を瞬時に分離できるようになるという。

 

 同社では、海での油流出事故の復旧作業や石油資源の採掘現場、工場の廃水処理など、環境分野での応用が期待できるとしていて、浄水装置メーカーなどと協力して2015年度の実用化を目指す予定。

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