防災と災害情報のニュースメディア
  • 医療技術

猫に犬の血を緊急輸血 米フロリダで奇跡の復活劇

「イヤだニャんて、言えなかったワン」…深刻な貧血症で犬の血を輸血して元気になったバターカップちゃん(提供:Marathon Veterinary Hospital/撮影:SEAN PERRY)

 米フロリダ州の動物病院で、緊急輸血が必要な猫に適合する血液がなかったことから、犬の血液を輸血したところ、奇跡の復活を遂げたとして現地で話題を集めている。

 

 動物医療の分野では血液バンクは法的に認められておらず、日本ではペットに万が一のことがあっても、輸血用の血液はそれぞれの医療施設が確保しなければならない。動物病院の中には、輸血用に供血犬や供血猫を飼育している施設も少なくない。

 

 フロリダ州のマラソン病院に先月16日に運び込まれた「バターカップ(きんぽうげ)」も、そんな危機に瀕した一匹。当時、バターカップは重度の貧血症で、赤血球の数は正常値の5分の1ほど。急いで輸血しなければならなかったが、猫専門の血液バンクは数が少なく、たとえ適合する血液が見つかったとしても、とても間に合う状況ではなかった。

 

 そこで、獣医のショーン・ペリー医師は近くのウエストパームビーチの血液バンクから、グレイハウンド種の犬の血液を取り寄せ、4時間に及ぶ大手術を敢行。全米でも62例しか報告されていない輸血手術だったが、無事終了した。

 

 ペリー医師は「人間と同じように血液型がB型の猫にA型の血液を輸血すると激しい拒絶反応が起きます。それくらいなら同じ血液型の犬の血のほうが安全なのです」と話している。

 

 手術から1カ月ほど経った今、バターカップの経過は良好で貧血症も良くなり、今日も飼い主のアーニー・サンダースさんの膝の上で甘えているという。

4時間に及ぶ大手術を耐えたバターカップ

全米でも62例だけの4時間に及ぶ輸血手術を耐えたバターカップ。拒絶反応もなく、貧血も改善した(提供:Marathon Veterinary Hospital/撮影:DR. MADER)

 あなたにオススメの記事

メニュー