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御嶽山 捜索中止は「断腸の思い」 来春以降の再開に向けて

先月27日の噴火以来、御嶽山は16日で捜索活動を中止した。写真は16日午前の山頂付近の様子。2度の台風と降雪を経て足元は非常に危険な状態だという(提供:陸上自衛隊)

 56人が死亡した御嶽山の噴火で、長野県災害対策本部は16日、行方不明者7人の年内の捜索を打ち切ると発表した。2度の台風や積雪を経て現場の環境が悪化し、捜索隊員が二次災害に遭うおそれがあると判断したためで、再開は火山活動を見極めながら、寒さが緩む来春以降になる見通し。

 

 御嶽山は15日の初冠雪以降、山頂付近では雪が積もって氷点下となるなか、16日には過去最大の1900人を超す体制で、山頂付近とともに登山道を含めた広域で捜索を行ったが、行方不明者7人の発見には至らなかった。

 

 県災害対策本部長の阿部守一知事は、今後は本格的に雪が降って捜索活動が困難になると判断したうえで年内の中止を決断。16日の記者会見では「救助隊員の安全が確保できないおそれがある。行方不明者のご家族の気持ちを考えると断腸の思いだ」と述べた。

 

 また16日には、行方不明者の家族ら19人が陸上自衛隊のヘリコプターに乗って、約40分間山頂付近の捜索活動を自身の目で見ていたという。災害対策本部が事前に家族らに打診し、希望者が搭乗した。

 

 捜索活動の再開については、雪解け後の来春以降、地元の警察や消防が中心となって検討する方針だが、災害対策本部では「噴火警戒レベル」が現在の入山規制を示す「3」から、入山可能な段階に下がることも条件として掲げていて、再開時期が遅れる可能性も高い。

 

 

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