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今世紀末に洪水リスク最大4倍超 温暖化予測

 地球温暖化が今のまま進めば、21世紀末の日本の平均気温は最高で4℃上昇し、河川の洪水リスクは現在の1.8~4.4倍になると予測したレポートを、環境省と文部科学省、気象庁が公表した。

 

 国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第4次報告と同じ予測モデルを使い、国立環境研究所や気象研究所、大学などの専門家でつくる委員会で分析した。3省庁が温暖化に関する報告書をまとめたのは2009年以来2回目。

 

 報告書によると、日本の平均気温は過去100年間で1.15℃上昇。このまま温室効果ガスが増え続ければ、さらに2.1~4.0℃上がると予測され、上昇幅は世界平均(1.8~3.4℃)を上回る。

 

 1時間に50ミリ以上降るような強雨はすべての地域で増加し、一級河川の洪水リスクが増加。一方で、雨の降らない日数も多くの地域で増える見込みで、北日本と中部の山地以外では渇水が深刻化する。

 

 温度上昇によって海面が60センチ高くなると、東京、大阪、伊勢湾の海抜ゼロメートル地帯の面積は1.5倍に増え、そこで生活をする人口も現在の388万人から576万人に膨れ上がる。

 

 生態系への影響も大きく、日本沿岸の熱帯・亜熱帯サンゴ礁は2030~40年代に消失してしまう。また、感染症の「デング熱」を媒介するヒトスジシマカの生息域は、2035年に本州北端、2100年に北海道まで広がると予測している。

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