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災害時に役立つデジタルガジェット&防災グッズをご紹介!

【連載】防災ガジェット通信

プロローグ...

携帯電話とパソコンが必需品だった時代はあっさり終わり、あれよあれよという間にスマホとタブレットに取って代わられた今日この頃。でも、まだまだ使いこなせていないという方は多いのでは?
上手に使えば、もしもの時にあなたや家族の命まで守ってくれる、防災グッズに変身する実は頼もしい存在のスマホやタブレット。

防災がジェット通信ではあなたがまだ知らない防災アプリや、意外な使い方と日常から使えて被災時に役立つ注目防災グッズをご紹介します!

第3回 徹底解剖!BioLiteで『半永久充電』

 

BioLiteは『超小型バイオマス発電所』

 前回の本連載で、「BioLiteキャンプストーブ」(モンベル)をさらっと紹介したら、「もっと詳しく教えろ!」との読者からの声がたくさん寄せられたため、今回は特別企画で「BioLite」を徹底解剖してみよう。 
 一言で言えば、「BioLiteキャンプストーブ」は、そこらへんの小枝や木屑を燃やし続ければ、半永久的にスマホなどの充電が可能になるという商品。
最近、国内でも環境への配慮から、木屑などを燃料にする「バイオマス発電所」が建設されているが、「BioLite」の原理は、「超小型バイオマス発電所」と言えるだろう。
 原理はシンプル!…でもない。ノートPCの冷却などに使われている「ペルチェ素子」により…(ここからは説明が難しくなるので割愛)…つまりは温度差によって電気を発生させている。よって「たき火」をし続ければ、延々と電気を作り続けるのだ。 
メイドインUSAのこの製品は本来、防災グッズとして作られたわけではない。電気やガスがない地域での家庭用コンロとしての製品、まさに「小型ストーブ」だ。だからお湯も沸かせるし、あったかい。非常時だけでなくキャンプでも使える実用性の高さが売り。早速、使ってみよう。

BioLIteは『ハイブリッド車』か『ターボチャージャー』

 BioLiteは、「ストーブ部分」と「パワーモジュール」の2つを合体させて使用する。
さっそく使おう!と思ったら説明書に意外な注意書きが…。

 「初めてご使用になる前に外部電源から充電池に充電してください」 

え〜!発電所が発電するためにまず電源が必要なのか? 読者諸兄 失望するなかれ。 
ここからがBioLiteのスゴいところ。そもそも「小型ストーブ=家庭用コンロ」の最大の問題点は燃焼効率と煙。これを解決するためにBioLiteのパワーモジュールには「電動ファン」がついているのだ。 
つまり、小枝や木屑をストーブに入れ、火をつけたら電動ファンのスイッチオン。これで火力が強くなり、完全燃焼、煙も減って発電量が増加。 そしてファンを回す以上の発電量が確保できる段階になると、スマホへの電力供給が可能になるのだ。 
そのシステムは「ハイブリッド車」か「ターボチャージャー」のような構造。燃料で運転中は、充電池や外部デバイスに電力供給をしつつ、ファンを回し、さらに燃焼効率を上げるというもの。
  と言うことで、「初期充電」(約2時間)を終えたら、早速試運転開始。

「ストーブ部分」と「パワーモジュール」を分離した状態。パワーモジュールから斜めに突き出している銅製の棒がペルチェ素子に熱を伝える熱伝導体。使う前には初期充電が必要(約2時間)

点火は思ったよりカンタン。点火後1分で充電可能に

 都市部での震災時を考えると、燃料として最もゲットしやすいものは、小枝や木屑より、なんと言っても「新聞紙」だろう。 
と言う事で、細かく切って丸めた新聞紙をストーブ内に投下。 
BioLiteキットには数回分の「点火用燃料」が付属されている。ライターでこれに着火し、ストーブ内に入れる。新聞紙にも火が着いた事を確認したら、まず「低速」でファンをスタート。
 ここで要注意ポイント。ファンは「低速」、「高速」の2モード仕様になっているが、火力が弱いうちに「高速」にすると風で火が消えてしまう。「低速」で大事に火を育て、燃焼状態が安定してきたら「高速」モードにチェンジ。これでストーブ内の火力はさらに強くなる。

付属の点火用燃料で丸めた新聞紙に点火。着火を確認したら低速ファンでアイドリング運転。火力が安定してきたら高速ファンでフルパワー燃焼。点火は慣れない人でもイージーにできる

iPhone4Sは22分で電池残量10%増

 「高速モード」にしてから30秒、点火からは1分で、インジケーターがオレンジから緑に変化して、充電可能状態に。 
思いのほか勢いよく立ちあがる炎があたりを照らし出し、即席キャンプ・ファイヤー気分も満喫。
「これは、スゴい!」と思いきや、ここで大問題が…。燃焼効率が良すぎて新聞紙ではあっと言う間に燃え尽きてしまうのだ。 
急きょ作戦変更。
 新聞紙の次に都会で手に入れやすい燃料、それは「割り箸」。 
割り箸を投入しても、あっという間に燃え尽きてしまうが、新聞紙よりはやや持ちがよい感じ。 
残量ゼロのiPhone4SをUSBケーブルで「パワーモジュール」につなぎ、充電実験を開始する。 
およそ22分で、電池残量が10%増と言う結果に。
電池残量ゼロのiPhone4Sを満タンにするには約3時間半かかる計算だ。

【結論】
BioLiteでスマホ充電は十分可能です。
ただし、燃焼効率がかなり良いので、相当の燃料をご準備ください。ちなみに50本入りの割り箸を約30分で消化してしまうほどの大食漢です。

かなり火力が強いので、小さくとも十分暖がとれるの図。キャンプファイヤー気分を満喫しつつ、USBでiPhoneと接続すれば、22分で10%電池残量がプラスに

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