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ペットボトルに移した農薬 認知症の家族が誤飲 死亡事故相次ぐ

農薬を誤って飲んで中毒症状になったり、死亡する事故が相次いでいる(写真はイメージ/AC)

 ロシア・シベリア地方のイルクーツクで、酒の代わりに入浴剤を飲んだ市民49人がメタノール中毒を起こして死亡した事件は、モスクワの大統領府が声明を発表するほど世界に衝撃を与えたが、日本では、ペットボトルに移し替えた農薬を誤って飲んで死亡する事故が相次いでおり、こちらも問題は深刻だ。

 

 農林水産省によると昨年4月〜今年3月までの1年間で、全国で発生した農薬使用に関する事故は28件、65人にのぼる。このうち、死亡したのは7人、中毒症状になったのは58人。

 

 原因のうち最も多いのは、薄めた農薬をペットボトルやガラス瓶などに移し替えて台所や食卓に放置し、飲み物と間違えて誤飲したケースが11件。なかには認知症の家族が死亡したり、重体になったケースも3件報告されている。

 

 また、故障した噴霧器のノズルを直す際に口にくわえたなどといった、不注意が引き起こした事故も報告されているほか、土壌の消毒剤の散布中に、周囲を覆わなかったため、揮発した農薬で近隣住民が頭痛や目の痛みを訴えた被害も11件発生している。

 

 農水省によると、過去5年間で農薬に関する事故は計159件発生しているが、昨年度は被害者数が最も多い。とくに誤飲誤食が原因の事故は、認知症の家族が被害にあうケースが半数近くを占めることから、農水省が保管管理を徹底するよう呼びかけている。

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