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海底火山「明神礁」付近で海面に気泡発生 海保が確認

伊豆諸島・青ヶ島沖の海底火山「明神礁」(提供:海上保安庁が2015年に撮影)

 東京から350キロ以上離れた伊豆諸島・青ヶ島沖にある海底火山「明神礁」付近の海面で、広い範囲に気泡が発生しているのを海上保安庁が27日に確認した。

 

 明神礁は、青ヶ島の南南東約65キロ付近に位置する複数の岩からなる岩礁群で、海面下約1500メートルには、直径8キロほどの海底火山がある。

 

 海上保安庁は3月24日から25日にかけて、明神礁周辺の海水が黄緑色に変色しているのを確認しているが、それ以降、変色水は観測されていない。

 

 4月27日に行った観測では、午後3時51分から同4時5分の間、海面の4カ所で気泡がさかんに発生しているのを確認。上空から海面の温度をとらえたところ、気泡が確認された場所は周辺に比べて温度が低く、直径30〜50メートルの範囲で広がっていたという。

 

 観測に同行した東京工業大学火山流体研究センターの野上健治教授は、「明神礁の山体の深部でマグマが上昇した可能性が高く、マグマに溶けているガスが火山の火口や噴気孔から放出される脱ガスが進んでいると思われる」と述べて、気泡の発生によって海底付近の低温の海水が湧き上がっている(湧昇流)可能性があると指摘している。

 

 海保は引き続き航行警報を出して、付近を通る船舶に対し注意を呼びかけている。

 

▪️国内のほかの火山については、ハザードラボ「火山マップ」をご覧ください。

気泡

明神礁付近の海面で4月27日に観測された気泡。下の写真は熱観測機器で撮影したもの。黒く写っているのが気泡(提供:海保)

海底火山

明神礁は海底火山の一部(提供:海保)

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