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月探査衛星に隕石が激突「弾丸を上回る秒速7キロ」NASA

月を探査中のNASAの無人衛星LROの観測機器に隕石がぶつかった!(NASA / GSFC / SVS)

 地球から約38万キロ離れた月上空を周回中の探査衛星に、隕石が猛スピードでぶつかっていた事実が明らかになった。米航空宇宙局(NASA)の研究チームは、「探査機に隕石が衝突するのは極めて珍しい」として、観測機器は無事だと発表した。

 

 隕石が衝突したのは、NASAが2009年に打ち上げた月周回無人探査機ルナー・リコネサンス・オービター(LRO)に搭載されている3つの観測カメラのうちのひとつ。

 

 米国では2004年、前の年に起きたスペースシャトル「コロンビア号」の空中分解事故が国民にもたらしたショックを打ち払おうと、ブッシュ大統領が新宇宙政策を発表。将来の火星探査の布石として、再び有人月面探査を目指すという計画を打ち立て、LROを開発した。

 

 月探査プロジェクトを率いるアリゾナ州立大学のマーク・ロビンソン教授によると、2014年10月13日にLROから送られてきた画像に突然、横揺れのような乱れが発生。

 

 コンピューターを使ったシミュレーションで画像の乱れを再現した結果、わずか0.8ミリ程度の針の先ほどの小さな隕石が、秒速7キロの速さで観測カメラを冷却するためのラジエーター装置に激突したのが原因だと結論づけた。

 

 ロビンソン教授によると、LROのカメラは1日のうち約10%しか稼働しておらず、この短い観測時間中に隕石がぶつかるのは極めて珍しいと話している。

画像

ぶつかったときの衝撃を物語る画像の乱れ(NASA's Goddard Space Flight Center/Arizona State University)

カメラ

豆粒隕石がぶつかったものと同型の観測カメラ(Malin Space Science Systems/Arizona State University)

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