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新燃岳 火砕流400メートル流れ落ちる「新たな火孔確認!」

新燃岳で26日に確認された火砕流(黄色の囲み線)、火孔(緑)、赤は溶岩流(気象庁)

 今月25日に2度の噴火があった新燃岳について、気象庁はきのう上空からの観測を行い、火口内の西側に新たに噴出孔ができているのを確認した。噴火に伴って発生した火砕流は、火口縁から約400メートル下り落ちていたという。

 

 新燃岳では今月25日午前7時35分、爆発的噴火が発生し、噴煙が3200メートル上空に到達し、大きな岩が火口の外へ飛散した。また同日午前8時45分には、火口の西側で噴火が起こり、午後1時まで継続。この噴火に伴って火口縁から西側へ、ごく小規模な火砕流が発生し、火山灰や岩の塊、火山ガスが一体となって急速に斜面を流れ落ちるようすが確認された。

 

 気象庁は26日、上空から観測を行って、火口内の西側に「火孔」と呼ばれる新たな噴出口を発見。火口内はこれまでどおり溶岩ドームで覆われており、北西側の縁からは幅約200メートルにわたって溶岩流が落ちているのを確認した。

 

 今月9日に始まった溶岩流は、17日以降は流下速度が遅くなっているものの、26日までに約82メートルまで伸びた。

 

 今月1日の噴火開始以降、一時は火山性地震の発生回数が1日あたり800回近くに達したが、最近では150回前後に減少しているものの、依然として多い。また火口直下の浅いところを震源とする低周波地震もときどき発生していることから、マグマの通り道を火山ガスが移動したり、マグマの発泡が進行している可能性が高い。

 

 さらに火砕流とともに、雨が降った場合に発生する土石流への警戒も必要だ。気象庁は引き続き噴火警戒レベル3を継続し、火口から3キロ以内への警戒を呼びかけるとともに、爆発的噴火が起こった場合は、空気の振動で窓ガラスが割れるおそれがあると注意喚起している。

 

■国内の火山の現状については、ハザードラボ「火山マップ」で随時最新情報をご提供しています。

新燃岳

25日午前7時35分の爆発的噴火のようす。噴煙は3200m上空に達した(気象庁)

新燃岳

25日午前8時45分の噴火は午後1時まで続いた。黄色く囲んだ部分は火砕流(気象庁)

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