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活発化か?インドネシア「アナック・クラカタウ」が再び噴火(動画)

観光客が偶然目撃したアナック・クラカタウ島の噴火のようす(myzhiva)

 19世紀に壊滅的なプリニー式噴火を起こしたインドネシアの火山島「アナック・クラカタウ」が25日午前、再び噴火した。今月20日に続いて2回目の噴火で、同国地質庁(PVMBG-CVGHM)は「活動が活発化するおそれがある」として火山から半径1キロ以内への航行を禁止している。

 

「クラカタウ島の息子」という意味の名前を持つ「アナック・クラカタウ」は、スマトラ島とジャワ島に挟まれたスンダ海峡に位置する火山島だ。

 

 今月20日には、付近を通った観光船の乗客らが偶然爆発をとらえた画像が公開されたが、ふだんは生物学的調査などを除いて観光客などの立ち入りは禁じられている。

 

 

 というのもスンダ海峡には数万年前まで直径15キロほどの火山島があったが、その後の爆発でほとんどが吹っ飛び、外輪山として残ったのが、現存するクラカタウ島、セルトゥン島、ラング島の3つだ。

 

 ところが1883年、3つの火山が同時に大爆発し、火砕流は海上40キロを超えた隣のスマトラ島に到達。この噴火で発生した巨大津波は周辺の島を洗い流し、約3万6000人以上の犠牲者を出した。

 

 津波は日本では薩摩半島を流れる鹿児島市の甲突(こうつき)川にも押し寄せ、1万7000キロ離れたフランスでのビスケー湾でも海面変動が観測されたという記録が残る。上空40キロの成層圏に達した噴煙の影響で、北半球全体の平均気温が下がり、各国で大凶作や飢饉が起きたと言われている。

 

 その44年後に再び始まった噴火活動により、海底火口周辺に堆積した溶岩や火山岩によって形成されたのが「アナック・クラカタウ島」だ。今月20日から21日にかけては、噴煙がたなびくようすが観光船によって目撃されていたが、日本時間25日午前9時14分にも再び噴火が発生。

 

 望遠カメラの画像では、噴煙の高さは海抜1300メートルを超え、気流で北に運ばれていくのが確認された。インドネシア国家災害管理局(BNPB)は活発化のおそれがあるとして、警戒レベル「2」を発令し、航空コードは4段階中、危険度が2番目に高いオレンジとしている。

観光船

今月21日の噴火のようす(Øystein L. Andersen @OysteinLAnderse)

クラカタウ

クラカタウの変遷(Wikimedia Commons)

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