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北海道・胆振地震:M7級が起きてもおかしくない「石狩低地東縁断層帯」とは…?

石狩低地東縁断層帯が原因か(気象庁)

 6日に北海道の胆振(いぶり)地方で起きたマグニチュード(M)6.7(暫定値)地震の震源近くには、南北にのびる「石狩低地東縁断層帯」が存在することを気象庁が明らかにした。政府の地震調査委員会によると、この断層帯ではM7を上回る地震が発生する可能性があり、今後30年間に巨大地震が起きる確率が「やや高い活断層」だという。

 

「石狩低地東縁断層帯」は、北海道西部の石狩平野とその東側に位置する丘陵地帯との境界付近に南北100キロ以上にわたって連なる活断層だ。

 

 この断層帯は、北は美唄(びばい)から岩見沢、夕張、千歳を経て、今回震度6強の揺れを観測した勇払(ゆうふつ)郡安平(あびら)町にいたる「主部」と、千歳から苫小牧、勇払郡厚真(あつま)町、日高町の沖合に至る「南部」から構成されていて、主部は長さ約66キロ、南部は54キロ以上と推定されている。

 

 政府の地震調査研究推進本部によると、活断層全体が動いた場合、主部ではM7.9程度、南部ではM7.7以上の地震が発生する可能性があるが、いずれも日高山脈に近い東側の地盤が西側の地盤に対して2〜4メートル以上せり上がって段差ができる可能性があるという。

 

 過去には18世紀半ばから19世紀後半にかけて主部が活動した記録が残っているが、南部については最近の歴史は解明されていないため、詳細な分析が急がれる。

 

 気象庁によると、最初の地震発生以来、午前10時までの間に震度1以上を観測した地震はすでに44回発生しており、このうち、最大震度4は2回、最大震度3は8回起きている。2016年の熊本地震のように、今回の震源地の周辺には未知の活断層が存在している可能性もあり、さらに強い地震を誘発するおそれもあることから、気象庁は今後1週間程度は最大震度6強程度の地震に十分警戒するよう呼びかけている。

推計震度

推計震度分布図(気象庁)

活断層

石狩低地東縁断層帯には北側の主部と南部で構成されており、いずれもM7以上の地震を起こす可能性がある(気象庁)

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