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レントゲン検査で「結核見落とし」埼玉県立がんセンターが診断ミス

電子顕微鏡で見た結核菌(NIAID=米国立アレルギー・感染症研究所)

 今年4月、埼玉県の県立がんセンターを受診した女性が、レントゲン検査を受けた際に肺に影が見つかったにもかかわらず、結核だと見落とされていたことが明らかになった。

 

 診断漏れがあったのは、埼玉県伊那町にある県立がんセンター。今年4月中旬から8月初旬にかけて、県内に住む60代の女性が発熱や血が混じった痰の症状で同センターを受診。胸部レントゲン検査で肺に影が見つかったものの、主治医は血液がんの一種である「多発性骨髄腫」の診断を下し、結核を発症していたことは気づかなかったという。

 10月下旬に別の病院にかかったところ、結核を発症していたことが判明。現在、患者は結核の専門病院で治療中だ。結核は、発症者の咳やクシャミによって空気感染するケースが一般的で、60代の女性患者が接触した相手は、病院職員や入院患者など130人近くにのぼるが、現時点では他者への感染は確認されていない。

 

 センターは会見を開き、「診断漏れによって結核の症状が進んだ可能性がある」と診断ミスを謝罪したうえで、今後は再発防止策として画像診断結果を主治医が確認していない場合は、電子カルテにアラート表示が出されるなど再発防止策を徹底するとしている。

 

 結核は現在でも全国で約2万人、東京都内でも約3000人が毎年報告されている。

埼玉県立がんセンター(Wikimedia Commons)

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