防災と災害情報のニュースメディア
  • 生活情報

ドライヤー「コード巻きつけはダメ」毛髪吸引事故あいつぐ 国民生活センター(動画)

身近な存在のドライヤー。毎年100件近い相談が寄せられる(国民生活センター)

 新たな機能を備えたヘアドライヤーが毎年のように発売されるなか、全国の消費者センターには毎年、「コードの付け根から火花が出た」「髪の毛が吸い込まれた」などの相談が100件以上寄せられているとして、注意を呼びかけている。

 

 一般社団法人「日本電機工業会」の調査によると、2015年度に国内で出荷されたドライヤーの数は約494万台。用途やヘアアレンジに合わせて、濡れた髪を乾かす標準タイプから、カールをつけるものまで、さまざまな機能を持った複数台のドライヤーを使い分ける家庭も少なくない。

事故が多いのは標準タイプのドライヤー

 国民生活センターによると2011年度から2016年度にかけて、全国の消費生活センターには、ドライヤーに関する相談が毎年100件以上寄せられており、このうち8〜9割近くが、発煙や発火、火花の発生に関する報告だったという。305件の相談のうち、発煙や発火が発生した場所は、コード部分が158件で、全体の半数占めていたほか、多くが標準タイプのヘアドライヤーだった。

 

 事故の内容を見ると、京都府の40代の男性から「小学4年生の娘が使用中に、本体とコードの付け根がショートし、ヤケドした」といったものや、東京都の60代女性からは「40〜50本くらい髪の毛が吸い込まれ、巻き込まれてはずすことができなくなった」などといった相談が目立つ。

 

 こういったヤケドや髪の毛が巻き込まれる事故は150件近く報告されており、このうち、実際に熱傷を負った人は105人にのぼった。また、髪の毛が吸い込まれた事故で使われていたドライヤーも、すべて標準タイプだったという。

2011年4月〜2016年10月までに全国の消費生活センターなどに寄せられた相談(国民生活センター)

異常を知っていても使い続けるリスク

 センターが毎日ドライヤーを使用している15歳から79歳までの男女各2000人を対象にインターネットアンケートを実施した結果、取扱説明書で禁止されている「コードを本体に巻き付けない」という注意書きを、約6割が知らないと答えた。さらに、524人が使っていないときは、本体のまわりに巻きつけていたという。

 

 100人近くが発煙や発火の発生を経験していたが、事故前に「コードのよじれ」や「一部が熱くなっている」「変色していた」などの異常に気づいていても、かまわずそのまま使い続けていたという。

コードがいたんだドライヤーでは、導線に損傷が起こっていた(国民生活センター)

コードがいたんだドライヤーの怖さ

 そこで、国民生活センターは、実際に使われている標準タイプ47台を集めて調べた結果、ほとんどのドライヤーでねじれが確認され、なかには内部の導線に負荷がかかっていたり、劣化が進んでいるなどの損傷を発見。

 

 最もひどかった1台は、赤外線サーモグラフィーで調べたところ、表面温度が通常より2倍以上高い約80℃に上昇しているものが見つかったという。

導線がいたんだドライヤーの表面温度は…(国民生活センター)

 また、セミロングの長さのウィッグにドライヤーをあてる実験では、吸い込み口付近にあった人工毛が吸い込まれて、内部のファンに巻き込まれ、回転が停止。ヒーターの熱が内部にこもって煙が発生したという。

 

 

 どの家庭にでも1台はある身近な存在のドライヤーだが、頭部や顔の近くで使うため、事故が起きた場合、パニックに陥りやすく、子供や高齢者では、大けがや火災につながるリスクがある。あらためて、取り扱いには注意してほしい。

 あなたにオススメの記事

メニュー