防災と災害情報のニュースメディア
  • 火山

阿蘇山 警戒レベル「2」へ引き上げ 火山性微動が増幅 湯だまりに変化

今月1日の阿蘇山(気象庁の火山監視カメラより)

 

 熊本県の阿蘇山では11日以降、地下のマグマや水蒸気の動きを示す火山性微動が大きくなっており、小規模な噴火が発生するおそれがあるとして、気象庁はきょう午前6時、噴火警戒レベルを「2」に引き上げ、火口周辺への立ち入りを禁止した。

 

火山性微動が増大

 気象庁によると、阿蘇山では先月上旬から、「孤立型微動」と呼ばれる特有の火山性微動の振幅が次第に大きくなっており、昨夜9時以降は急激に増幅した。

 

 二酸化硫黄を含む火山ガスの放出量は、2月1日に2200トンと増加して以来、1日あたり1500トン以上とやや多い状態だ。

 

 中岳第一火口内では、平常時は水温40〜60℃程度の緑色の湯がたまっているため「湯だまり」と呼ばれているが、昨年7月ごろから水位が徐々に低下しており、現在は火口底の9割程度に減少。過去にも、火山活動の活発化にともなって、水温が上昇し、湯量が減ったり、濁ったりすることがあったことから、今後は突発的に土砂を噴き上げる現象が起こりうる危険性があるという。

阿蘇山の中岳西山腹で、今月8日から12日朝7時まで観測された火山性微動(1分間平均振幅)(気象庁)

 GPS衛星による観測で、地殻変動の兆しはとらえられていないものの、気象庁は「小規模な噴火が発生するおそれがある」として、12日午前6時に火口周辺警報を発表し、火口から約1キロ範囲では、噴石や火砕流への警戒を呼びかけた。

 

 阿蘇山は、熊本地震が発生した約半年後の2016年10月、中岳第一火口で36年ぶりに噴火が発生していて、現在は警戒レベル「1」を継続している。

 

◼︎阿蘇山や新燃岳など、国内火山の状況は、ハザードラボ「火山マップ」でもご覧いただけます。

阿蘇山の警戒範囲(気象庁)

 あなたにオススメの記事

メニュー