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マンモス復活の夢へ!2万8000年前の化石から採った細胞核「目覚めた」近畿大

マンモスのユカ(2015年サハ共和国科学アカデミー撮影:Albert Vasilievich Protopopov/Academy of Sciences Republic of Sakha)

 シベリアの永久凍土のなかで2万8000年間にわたって眠っていたマンモスの化石から採集した細胞核を、マウスの卵子内で細胞分裂の直前まで目覚めさせることに近畿大学などの国際共同グループが成功した。絶滅動物を細胞レベルで復活させる夢に結びつくとして、世界中から注目が寄せられている。

 

 近畿大先端技術総合研究所などの共同グループは、1996年からロシア北東のシベリアに位置するサハ共和国科学アカデミーとマンモス研究を続けてきたが、2010年に発見された「Yuka」というメスの化石から、骨髄と筋肉組織を採取し、DNAやたんぱく質の配列を解析。

マウスの卵子の修復機能で…

「Yuka」の筋肉組織は保存状態が比較的良好で、「生命の設計図」であるDNAを含む細胞核の成分が存在していることを発見した。そこで、この細胞核をマウスの卵子へ注入し、タイムラプス観察を行った結果、マンモスの細胞核の一部が分離して移動し、マウスの卵子核に取り込まれていくようすをとらえるのに、世界で初めて成功した。

 

 これまでの研究で、マウスの卵子には、傷ついたDNAを修復する機能が備わっていることは確認されていたが、今回の研究で2万8000年もの間、凍結されていた化石のDNAを修復し、生物学的な機能を活性化させられる可能性も示された。

 

 一方で、マウスの細胞核のなかには細部分裂の直前の状態まで変化したが、いずれも最終的には途中で止まってしまったという。より保存状態が良い細胞核が見つかれば、絶滅した太古の動物を細胞レベルで再現させることも夢じゃないという。

 

 なおこの研究成果は、科学誌『サイエンティフィック・リポーツ』で11日付で発表された。

マンモスの細胞核を注入したマウスの卵子(近畿大)

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