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はやぶさ2金属弾命中!舞い上がる砂とらえたカメラは超小型 だけど優れもの!JAXA

金属弾を撃ち込まれた後の5日午前11時36分ごろに、リュウグウ表面で観測された噴出物(JAXA、神戸大、千葉工大、産業医科大、高知大、愛知東邦大、会津大、東京理科大)

 

 小惑星探査機「はやぶさ2」は今月5日、リュウグウに向けて金属弾を衝突させるのに成功した。このとき、はやぶさ2は小惑星から舞い上がる岩石や砂から退避していたが、直前に分離した小さな観測用カメラが、その一部始終を撮影し、ミッションを完遂した!

 

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、はやぶさ2は5日午前11時ごろ、リュウグウから高さ500メートル付近で衝突装置を分離させたのち、観測用カメラ(DCAM3)も切り離した。

リュウグウから飛び散る岩石や砂粒

 この間、はやぶさ2本体は、衝突時に飛び散る岩石などから機体を守るために安全地帯に退避。40分後に衝突装置から金属弾が発射され、リュウグウに向かって撃ち込まれた。これらの一連の作業は、同時に切り離されたカメラによって4時間にわたってとらえられた。

 

 画像には、リュウグウ表面から飛び散った噴出物がしっかり撮影されており、はやぶさ2本体も正常な状態でホームポジションに戻った。今後はリュウグウに再度降下して、クレーターが作られたかどうかを確認のうえ、着地して破片の採取を試みることを検討する。

はやぶさ2から分離された後の衝突装置(JAXA、東京大、高知大、立教大、名古屋大、千葉工大、明治大、会津大、産総研)

実験を一部始終目撃した陰の功労者

 DCAM3は人工クレーター形成に向けて金属弾を打ち込む衝突実験を直接観測する唯一の機器で、陰の功労者だ。

 

 開発を担当した澤田弘崇さんは、2010年に金星探査機「あかつき」と一緒に打ち上げられた惑星間航行宇宙機「イカロス(IKAROS)」で開発した分離カメラの技術を応用し、低解像度の画像を1秒に1枚、高解像度の画像を数秒に1枚の頻度ではやぶさ2本体に伝送する2種類のカメラを詰め込んだ小型カメラを製作。

 

 電池が尽きたらミッションが終了する一次電池しか搭載されていないが、当初の想定を超えて4時間もミッションを続けてくれたという。この勇敢なカメラは5日午後4時過ぎに、「おやすみ」の指令が送られ、任務を全うした。

 

小型カメラを開発した澤田弘崇さん(左)と神戸大学の小川和律さん(右)(宇宙科学研究所)

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