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10年前のロケットが「宇宙ゴミ」となった直後をとらえた!(動画)

宇宙ゴミ(スペースデブリ)監視衛星がとらえた、ばらばらになった米国のロケットの破片(Deimos Sky Survey)

 米国が10年前に打ち上げたロケットの破片が、宇宙空間を漂うゴミ(スペースデブリ)となって、地球のまわりを周回しているようすをスペインの観測衛星「デイモス・スカイサーベイ」がとらえた!

 

 人類が人工衛星スプートニク1号を打ち上げた20世紀半ば以来、地球のまわりには役目を終えた衛星やロケットの上段部分などがごみとなって多数存在する。宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、その数は年々増え続けており、これまでに確認された10センチ以上のデブリだけでも1万7000個を超える。

 デブリは超高速で飛翔しており、わずか数センチの大きさでも国際宇宙ステーションや人工衛星に衝突すれば脅威となるため、世界規模での対策が急がれる。デイモス・スカイ・サーベイは、デブリの監視組織のひとつだ。

 

 先月26日から28日にかけて撮影されたこれらの動画では、大きさ30センチ以上の物体が、高速で観測カメラの前を横切っていくようすが映されている。左から右へ流れていく何本もの光の筋は、恒星などの天体だが、これとは逆に画面の中心付近を、線にならずに横切っていく光の点がいくつか見える。

アトラスVロケットの第2段部分(NASA)

周回していた機体がこなごなに

 

 この正体は、2009年9月に米国が打ち上げたアトラスVロケットの上段部分だ。アトラスVロケットは2段式で、セントールと呼ばれる第2段部分は、いったん止めたエンジンを再点火することができるのが特徴で、静止軌道衛星や惑星探査機などを軌道に投入するために使われたもの。

 

 ロケット本体の大きさは、高さ58メートル、直径3.8メートル、重さ334.5トン。このうち第2段部分は長さ12.5メートル、重さは2トン以上の円筒形をしており、打ち上げから10年近くの間、高度6673キロから3万4700キロの楕円軌道を周回し続けていた。

 

 しかし、動画が撮影される直前の3月23日から25日にかけて、何らかの理由でこなごなになったと考えられている。

光の筋に見えるのが恒星。カメラの動きと同調して点に見えるのがスペースデブリ(Deimos Sky Survey)

地球

アトラスVの第2段部分は、地球のまわりを楕円軌道で周回していたが、何らかの理由でこなごなになった(Deimos Sky Survey)

宇宙ゴミ

増え続ける宇宙ゴミの脅威(ESA)

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