防災と災害情報のニュースメディア
  • 宇宙

時速7万kmで最接近「二重小惑星」超大型望遠鏡がとらえた!(動画)

地球に接近する二重小惑星のイメージ図(ESO)

 欧州14カ国とブラジルが南米チリで運営するヨーロッパ南天天文台(ESO)は、先月25日、地球まで520万キロまで迫った小惑星の撮影に成功した。この小惑星は、共通する重心のまわりを周回する珍しい「二重小惑星」だった!

 

「1999KW4」と名付けられたこの小惑星が最初に見つかったのは、1999年5月20日。主星アルファと衛星ベータと呼ばれるふたつの小惑星が互いのまわりを周回する非常に珍しい「バイナリ(二重)小惑星」だ。

珍しい二重小惑星

 アルファは、ドラえもんの鈴のようなお椀を2つつなぎ合わせたような形をしていて、直径は平均1.321キロ。ベータはその3分の1ほどしかなく、わずか2.6キロの距離を保ちながら、楕円軌道を公転している。

 

 

左が超大型望遠鏡がとらえた二重小惑星の画像。右はアーティストによる想像図(ESO)

2124年にはさらに近づく

 発見時の1999年6月3日には地球から3155万キロまで接近、その2年後の2001年5月23日には424万キロ。今回はそれほど近くまで接近することはなかったが、2124年5月26日には211万キロまで最接近すると見られており、地球に衝突した場合、重大な災害を引き起こす「地球近傍天体(NEO)」として各国で監視体制を強化している。

 

 今回、この小惑星の撮影に成功したのは、欧州南天天文台の超大型望遠鏡VLTに取り付けられた観測装置「SPHERE(スフィア)」。観測チームによると、二重小惑星は時速7万キロ以上の猛スピードで地球に迫っていたことから、最先端の光学装置であっても追跡が非常に難しく、何度か観測システムが「クラッシュ」する羽目に陥ったという。

地球からの距離は520万キロ。これは月までの距離の約14倍(ESO)

 あなたにオススメの記事

メニュー