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山形県沖M6.7「1964年新潟地震と隣接する震源」未知の活断層か?地震調査委

震源周辺の地質構造と活断層(産総研地質調査総合センター)

 山形県沖で発生したマグニチュード(M)6.7の地震について、政府の地震調査委員会は19日、「今回の地震は1964年の新潟地震の震源に隣接した場所で起きている」という見解をまとめた。

 

 消防庁によると19日午後2時現在、今回の地震によるケガ人の数は、山形県で17人、新潟県4人(うち1人が重傷)、宮城県4人、石川県1人の計26人になった。

 

 政府地震調査委員会は19日、専門家を集めた会議を開いた。新潟県から北海道にかけての日本海東縁部では、これまでにもたびたび大地震が発生しており、今回の地震は、東西方向からの圧縮によって発生した逆断層型の地震だと報告されている。

 震源域には、南北方向に伸びる幅広い帯状の活断層と、地層が曲がりくねるように変形した「褶曲(しゅうきょく)帯」が何本も形成されていることはわかっていたが、今回の地震に関しては、直近に明らかな活断層があることは知られておらず、「未知の活断層」による可能性が高い。

 

 この褶曲帯と逆断層は、ともに横方向から強い力を受けてできる構造だ。地層が硬い岩石になるまでには長い時間がかかるため、地層が堆積して間もない柔らかかったときに圧縮されると、地表の近くほど褶曲しやすく、地下深くになるほど断層を作りやすくなる。

 

 地下の断層は、最も強度が低いため、断層が動き続けることで、地表では断層の延長上の一部分に変形が集中。盛り上がって山のようになった場所を「背斜(はいしゃ)」、沈んだ場所を「向斜(こうしゃ)」と呼ぶという。(産総研 地質調査綜合センター参考)

 

 気象庁によると、18日午後10時22分の地震発生から、20日午前8時までに発生した震度1以上の余震は32回にのぼる。このうち、本震をのぞいた最大の地震は、19日午前0時57分のM4.1で、最大震度は4を観測した。

 

 余震の数は次第に減少しているが、2016年4月の熊本地震では最初の地震の28時間後に、規模がさらに上回る地震が起きている。地震から1週間程度は、最大震度6強程度の揺れに注意してほしい。

震源近くの構造。逆断層と褶曲は、ともに横方向からの圧縮力で形成される(産総研地質調査綜合センターより)

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