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クワズイモは「食えぬ芋」野菜炒めで親子が食中毒 針状結晶のアクが危険!熊本県

庭で栽培していたクワズイモを食べて食中毒(写真左は葉、右は根茎/御影雅幸氏、杉村康司氏が撮影/厚労省)

 

 熊本県の天草保健所管内に住む親子が20日夜、自宅の庭で栽培していたクワズイモを野菜炒めにして食べたところ、唇の腫れやノドの痛みを訴えて、救急車で病院に運ばれた。県は「クワズイモに含まれているシュウ酸カルシウムによる食中毒」だと断定した。

 

 食中毒が起きたのは、今月20日夜8時ごろ、天草広域連合消防本部が49歳の男性と同居する父親の82歳を救急搬送した。

サトイモにそっくり

 ふたりは夕食用に自宅の庭で栽培していた観賞用のクワズイモを、食用の芋と勘違いして夕食に食べた直後から中毒症状を発症。

 

 熊本県保険環境科学研究所の分析によって、野菜炒めの残りと、患者の自宅の庭で採取したクワズイモの葉から、シュウ酸カルシウムが検出された。

 

 サトイモ科のクワズイモは、観葉植物として鉢植えで栽培されることが多く、日本では九州南部から琉球地方、四国南部にも自生。高さ1メートル以上に育ち、葉の形や模様がサトイモに似ている。

クワズイモの根茎の断面。サトイモによく似ている(撮影:杉村康司氏/厚労省)

アクの成分が針状の結晶

 

 アクの成分に含まれるシュウ酸カルシウムが、とがった針状の結晶をしていることから、唇や喉の粘膜を刺激して、中毒症状を起こす。熊本県によると患者は回復には向かっているが、現在も症状が続いているという。

 

 過去には2008年9月に福岡県で開かれたイベントで、販売された食用の芋の束にクワズイモが混じっていて、複数人が食中毒を起こした事件が起きている。

顕微鏡で見たシュウ酸カルシウム(200倍/熊本県健康危機管理課提供)

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