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珍事!「あるはずのない場所に骨?」63歳男性のペニス 骨が生えた レバノン

63歳のレバノン人男性の股間のレントゲン写真(©Georges El Hasbani /Urology Case Reports /CC BY NC-ND 4.0 )

 サルやネコ、イヌの仲間には陰茎内部にほかの骨とはつながっていない独立した骨があることが知られるが、ご存知の通り、ヒトには存在しない。ところが中東レバノンの63歳の男性は、転んで尻もちをついた後にレントゲン検査を受けて大変なことが明らかになった!そう、ペニスの内側に骨ができていたのである。

 

 泌尿器の国際誌『Urology Cade Reports』9月号に掲載された症例報告によると、レバノンの首都ベイルートに住む63歳の男性は、転倒後に尻もちと左の膝の痛みでベイルート・アメリカン大学病院(AAICU)の救急部に搬送された。

 

 頭も打っておらず、意識もしっかりしていたので、転倒直後は助けを借りれば自由に歩き回ることができたが、数日後に左膝と男性器に違和感を感じたという。ジョージ・エル・ハスバニ医師は、骨盤のレントゲン写真を見た瞬間、驚いた。本来あるはずのない骨がペニスの内部にあったからだ!

あるはずの無い骨がペニスに

 股関節のレントゲン写真は、左右が非対称で、右太ももの付け根に石灰化した陰茎が見える。この症状は「陰茎硬化症」と呼ばれ、フランスの外科医フランソワ・ペロニーが1743年に最初に報告したことから「ペロニー病」ともいう。

 

 勃起を起こすための海綿体の白膜という組織が線維化して、良性のしこりができる病気で、原因はわかっておらず、米国の医学文献によると世界でも40人ほどしか報告されていない極めて珍しい病気だという。

 

 泌尿器科の別の専門誌『Journal of Urology』に2017年に掲載された報告書によると、海綿体にカルシウムと塩分が蓄積することで骨が形成されると言われており、ペロニー病を患うと、勃起時の痛みや勃起不全、陰茎湾曲などになり、性交障害の原因となるという。

右の太ももの付け根にペニスの形の骨がある(Georges El Hasbani /Urology Case Reports / CC BY NC-ND 4.0)

18世紀に発見されたが今も謎だらけ

 また、2000年にドイツで8000人を対象に行われた調査では、発生頻度は3.2%、年齢別では30代では1.5%だが、40〜50代で3.0%、60代4.0%、70代以上6.5%と中高年になるほど多くなるとされる(東邦大学医療センター大森病院リプロダクションセンターのホームページより)。

 

 レバノンの男性は、医師から診断名を告げられると、驚いて病院から立ち去り、二度と戻ってこなかった。しかし、治療法がないわけではなく、米テキサス州で2017年に報告された症例では、勃起不全(ED)の治療に病院を訪れた43歳の男性がペロニー病と診断され、石灰化した骨を取り除き、陰茎インプラントを埋め込む手術を受けて成功したという。

フランスの外科医フランソワ・ジゴ・ド・ラ・ペロニー(1678〜1747年)(Wikimedia Commons)

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