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未知の海底火山が水中噴火!軽石だらけの海面に驚き!トンガ(動画)

海面に大量に漂う巨大な軽石に驚く船員。軽いがこんなものが頭上に飛んできたら脅威だ(Sail Surf ROAM)

 

 南太平洋に浮かぶトンガの近海で今月初め、海底火山が水中噴火し、海上に火山岩や軽石が大量に漂っているのを、通りがかった船が発見した。

 

 この海底火山が位置すると推測されるのは、日付変更線に近いトンガのフォヌアレイ島近海。

 

 今月15日、「セイル・サーフ・ローム(Sail Surf ROAM)」という船がトンガ本島の北300キロ付近を航行中、海上一面にバスケットボール大の軽石が大量にプカプカと漂っているのを発見。

 

一面の火山灰と軽石

 漂流物が船のスクリュープロペラに侵入しないよう迂回を試みたが、どこまで行っても軽石の海。仕方なく、航行速度をギリギリまで落として、ゆっくり進み、周辺を航行する船に無線で注意をうながしたという。

 

 米航空宇宙局(NASA)の地球観測衛星「テラ」の観測記録を振り返ると、海水の変色と軽石の漂流が8月8日ごろから始まっていることから、その前日に未知の海底火山が大規模な水中爆発を起こした可能性が高い。

トンガの地図(Wikimedia Commons)

軽石の漂流は400平方キロ

 衛星画像を見ると、軽石の漂流域は400平方km以上に及び、面積にすると東京のJR山手線内側の面積7個分に相当するという。すでに海底火山があると見られる出発点から、200キロ以上の長さに広がっており、この海域を通りかかった別の船では甲板に大量の火山灰や軽石が降り積もったと報告している。

 

 
 
 
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Now that is a field of pumice in the middle of the ocean

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地球観測衛星テラの観測画像(NASA)

軽石ができる理由

 軽石というと、足のかかとの角質をこする際に使われることで知られるが、正体は火山の噴火でできた火山岩の一種だ。火山の地下にあるマグマに溶け込んでいる水が、噴火によって一気に気化して泡ができた結果、穴だらけの軽石になるため、水面にプカプカ浮くのだ。マグマの成分の違いによって、二酸化ケイ素(シリカ)が多いほど白い軽石になり、少ないと黒くなってスコリアと呼ばれる。マグマに含まれる鉄分が酸化すると赤っぽく見えるという。

 

 環太平洋火山帯に属するトンガでは、2015年にも海底火山が噴火して、1カ月余りで直径2キロ、標高120メートルの円形の島が出現している。しかし一般的に火山灰が固まってできた凝灰岩は非常にもろいため、波の侵食によって崩壊も早いという。(動画は2015年の海底火山噴火のようす/NASA)

 

 

近くを通りがかった船の甲板には大量の火山灰や軽石が堆積(rjmacksterさんのインスタグラムより)

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