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超巨大噴火で生まれたカルデラ湖でM5.2 地震あいつぐ!ニュージーランド

ニュージーランドの北島タウポ湖で地震があいついでいる(GeoNet)

 ニュージーランドで今月4日夜、北島のタウポ湖を震源とするマグニチュード(M)5.2の地震が発生した。タウポ湖は紀元2世紀の巨大噴火でできた同国最大のカルデラ湖で、今年7月以来、200回を超える地震があいついでいるが、1980年以降、M5を上回る規模の地震が発生したのは3回だけだ。

M5.2の直後にM4.5

 同国の地震調査所(GeoNet)によると、今月4日夜7時2分ごろ、北島の中央部に位置するタウポ湖の湖底から深さ5キロ付近を震源とするM5.2の地震が発生。その直後にはM4.5の地震も起こり、余震の回数は80回に及んだ。

 

 タウポ湖では今年7月10日から1週間で、最大M3.8を含む地震が160回以上観測されており、いずれも震源の深さは10キロ未満と浅かった。

7月10日から1週間で160回以上の地震が観測されているというタウポ湖(GeoNet)

破局的噴火を起こした歴史

 タウポ山は1800年以上前の西暦181年に起こった破局的噴火でできたニュージーランド最大の湖で、約2万6500年前にも巨大噴火を起こした超巨大火山(スーパー・ボルケーノ)が眠る。付近には間欠泉や噴気孔、泥火山などといった活発な火山活動がみられ、温泉や地熱発電所があることで観光客にも人気だ。

タウポ湖沿岸のクレーター(GeoNet)

火山が多いニュージーランド北島

 それだけに、タウポ湖で地震が相次ぐと、ニュージーランドの国民は火山活動と結びつけて戦々恐々としがちだが、GeoNetの火山学者ヤニック・ベーア(Yannik Behr)さんらによると、一連の地震活動は、北島のロトルア湖からタウポ湖にかけて、南北に50キロにわたって連なる火口列が震源だとしている。

タウポ湖の北50キロ付近のロトルアには間欠泉や泥火山が多い(GeoNet)

プレート活動による断層が原因

 この火口列は「リフトゾーン」と呼ばれている噴火口や割れ目が帯状に集中する地帯のこと。オーストラリアプレートと、太平洋プレートの境界に位置するニュージーランドは、地震が多いことでも知られているが、北島ではプレート活動によって引き伸ばされた岩盤に複数の断層が生まれ、地震を引き起こしているという。

 

 タウポ湖からロトルア湖に至るリフトゾーンは、断層帯と重なるため、火山活動の活発化を懸念する声が高まるが、タウポ湖では昨年1年間にも1000回以上の群発地震が観測されており、今回も噴火に結びつく可能性は低いとしている。

タウポ湖周辺では、活発なプレート活動により断層も多い(GeoNet)

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