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ピカッ!猫のように「光る眼」を持つ男 目の色を失う病気だった!米国

猫の目は暗闇でも光る

 暗闇でピカッと光る眼…猫と暮らしている人なら、夜中に何度も驚いた経験があるだろうが、これは人間の話だ。

 

 米マサチューセッツ内科外科学会が発行する医学誌『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』に今月14日掲載された症例報告によると、米テキサス州に引っ越してきた44歳の男性は、新しいかかりつけ医を探そうと眼科クリニックを訪れた。

 

 この男性は、親や兄弟に緑内障の患者がいるため発症リスクが高く、以前から検診のたびに「眼圧が高い」と言われて、日常的に眼圧降下剤の点眼を続けていたためだ。

虹彩の色が落ちる奇妙な病気

 引越し先のクリニックで検査を受けたところ、確かに眼圧が正常範囲をわずかに上回っているのが確認された。しかし、それより気になったのは、網膜に光をあてる検査(虹彩徹照法)の結果、両目の中心のまわりが光っていたことだ。

 

 そこでテキサス大学医学部で詳しい検査を行った結果、虹彩の色がついている部分の色素が剥がれ落ちる「色素分散症候群」という非常に珍しい病気にかかっていることがわかった。

 

 色素顆粒(フレーク)が剥がれ落ちると、眼の中を循環している房水に混じって排水管(シュレム管)に向かって流れ、徐々に詰まらせて眼圧を上げる原因になる。眼圧が上昇すると、視神経を損傷して視野を狭め、緑内障を引き起こし、治療が遅れると失明するおそれがあるという。

 

 色素分散症候群は非常に珍しい病気で、30〜50代の白人の男性で起こる確率が高いという研究がある。テキサス州の男性患者は、房水が詰まった排水管を開いて、眼圧を下げるためのレーザー手術を受けたが、今でも眼圧降下剤の点眼は続けているという。

 

不気味に光る男の眼(©The New England Journal of Medicine©2019)

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