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ブリ味噌焼きから「ヒスタミン」こども園の園児15人がじんましん 仙台市

ヒスタミンは常温で長時間放置すると生成するという(写真はブリの切り身)

 

 仙台市の認定こども園で今月26日、園児15人が給食を食べた後に、じんましんなどの症状で医療機関を受診していたことが判明した。保健福祉センターの調査で、給食で出されたブリの甘酒味噌焼きから、アレルギー症状を引き起こすヒスタミンが検出された。

 

 集団食中毒が起こったのは、学校法人仙台みどり学園が、仙台市泉区野村で運営する認定こども園「やかまし村」。

 

 仙台市によると今月26日午前10時50分から同午後0時半にかけて、給食を食べた園児ら146人のうち、2歳から6歳までの15人が、顔面が紅潮し、発疹が出るなどのじんましん症状を訴えて、医療機関を受診した。

常温で放置しないで!

 病院から通報を受けた泉区保健福祉センターが調査した結果、ブリの甘酒味噌焼きからヒスタミンが検出されたことから、食中毒だと断定。

 

 ヒスタミンは、マグロやカツオ、サバ、アジ、イワシなど、アミノ酸の一種であるヒスチジンを多く含む魚を常温で放置すると、細菌が増殖して生成される物質で、通常、食後30分程度で、口のまわりや耳たぶが紅潮し、頭痛やじんましん、発熱などの症状が起こるが、重症化することは少なく、たいてい6時間から10時間程度で回復する。

 

 市の保健所は、魚の衛生管理に問題があったとして、同園に対し、三日間の給食業務停止を命じた。

ヒスタミンによる食中毒の発生状況(厚生労働省)

加熱してもダメ

 ヒスタミン食中毒を予防するには、常温で長時間放置しないことが重要だが、一度蓄積されたヒスタミンは加熱しても分解されないので、鮮度が悪くなったおそれがある魚は食べずに処分してほしい。もし口にして唇や舌にピリピリと刺激を感じた場合も、その場で食べるのをやめてほしい。

 

 厚生労働省によると、2014年から2018年までの5年間に国内で発生したヒスタミンが原因の食中毒事件は63件、患者数は1178人にのぼる。

ヒスタミンによる食中毒は、学校や保育園など給食が原因のケースが多い(厚生労働省)

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