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エボラ熱流行のコンゴ民主共和国で医療スタッフの襲撃あいつぐ 4人死亡 WHO

今年2月に焼き討ちにあった医療施設(WHO)

 エボラ出血熱が猛威をふるっているアフリカ中部のコンゴ民主共和国で先月27日、ワクチンの予防接種にあたっていた医療スタッフ4人が武装グループの襲撃を受け、4人が死亡した。

 

 先月27日夜、エボラ熱の感染予防業務を担当しているスタッフが滞在しているビアカト鉱山地区のキャンプと、マンジーナ地区の事務所が、あいついで武装グループによる襲撃を受けた。

 

 この結果、医療スタッフや運転手、警備員の計4人が死亡、7人が重軽傷を負い、病院で手当を受けている。世界保健機関(WHO)によると、コンゴ民主共和国内では、患者が多い北東部の北キブ州とイトゥリ州を中心に2018年8月以降、約390カ所の医療施設や大学病院が攻撃を受け、これまでに計11人が死亡、患者を含む83人が負傷している。

 背景には、一部の市民の間で「エボラウイルスを持ち込んだのは政府や国際社会だ」という根強い誤解が広まっているのに乗じて、武装勢力間でも衝突があいついでいるためだと考えられている。

 

 WHOのテドロス・アダノム事務局長は「エボラと武力に同時に立ち向かうことはできない」と述べて、医療従事者の安全を確保するよう警備の強化の必要性を訴えている。

 

 一方、WHOの最新調査によると12月3日現在、コンゴ民主共和国では3313人がエボラ出血熱に感染(疑いも含む)し、2203人の死亡が確認されている。

エボラ出血熱感染拡大を防止するために働いていた医療従事者が殺された(Helen Branswell)

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